中級編:「される」と「させる」 〜受動態と使役〜
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今回は、動詞の表現をさらに豊かにする「受動態(피동/ピドン)」と「使役(사동/サドン)」を学びます。これらは、動詞の語幹に特定の接辞を挿入することで、「〜される」という受け身の意味や、「〜させる」という強制・許可の意味を加える文法です。全ての動詞にこの形があるわけではありませんが、よく使うものは決まっています。この仕組みを理解すると、語彙力が大きく向上します。
① 受動態 (피동):「〜される」
「〜する」という能動的な動詞を、「〜される」という受け身の意味に変えます。動詞の語幹に -이-, -히-, -리-, -기- のいずれかの接辞を挿入して作られます。
受動態の作り方の例
- 보다 (見る) → 보이다 → 보이다 (見える)
- 먹다 (食べる) → 먹히다 → 먹히다 (食べられる)
- 열다 (開ける) → 열리다 → 열리다 (開かれる)
- 쫓다 (追う) → 쫓기다 → 쫓기다 (追われる)
例文 (受動態)
창문 밖으로 바다가 보여요. (窓の外に海が見えます。)
문이 갑자기 열렸어요. (ドアが突然開きました。)
그 소식은 많은 사람들에게 믿기지 않았어요. (その知らせは多くの人々に信じられませんでした。)
② 使役 (사동):「〜させる」
誰かに何かを「〜させる」という強制や許可の意味を加えます。動詞の語幹に -이-, -히-, -리-, -기-, -우-, -구-, -추- のいずれかの接辞を挿入します。
使役の作り方の例
- 보다 (見る) → 보이다 → 보이다 (見せる)
- 앉다 (座る) → 앉히다 → 앉히다 (座らせる)
- 울다 (泣く) → 울리다 → 울리다 (泣かせる)
- 깨다 (目覚める) → 깨우다 → 깨우다 (起こす)
③ 万能な使役表現 `~게 하다`
使役形を持たない動詞や、より明確に「〜するようにさせる」と言いたい場合は、「動詞の語幹 + ~게 하다」という形を使います。
선생님은 학생들이 책을 읽게 했어요. (先生は学生たちが本を読むようにさせました。)
今回のまとめ
- 受動態は「〜される」、使役は「〜させる」という意味を動詞に加える。
- 動詞の語幹に特定の接辞(`-이/히/리/기-`など)を挿入して作る。
- 万能な使役表現として`~게 하다`がある。