入門編:過去を語ろう! 〜現在完了形と過去分詞〜
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今回は、過去の出来事について話すための、非常に重要な時制「現在完了形」を学びます。これは、特に話し言葉(日常会話)で過去を表す際に、最も一般的に使われる形です。「私は昨日〜した」「〜したことがある」といった表現が可能になります。作り方は、助動詞 haben または sein と、「過去分詞」という動詞の特別な形を組み合わせます。
現在完了形の作り方:`haben / sein` + 過去分詞
現在完了形は、枠構造を作ります。助動詞の`haben`か`sein`が2番目の位置で活用し、動詞の「過去分詞」が文末に置かれます。
パーツ①:過去分詞 (Partizip II) の作り方
過去分詞の作り方には、いくつかのパターンがあります。
- 規則動詞(弱変化): ge- + 語幹 + -t
- kaufen (買う) → gekauft
- 不規則動詞(強変化): ge- + 語幹の母音が変化 + -en
- sprechen (話す) → gesprochen
- 分離動詞: 前綴り + ge- + 動詞本体
- anrufen (電話する) → angerufen
パーツ②:`haben` を使うか `sein` を使うか
どちらの助動詞を使うかは、文の主となる動詞(過去分詞になる動詞)の種類によって決まります。
`haben` と `sein` の使い分け
`haben` を使う動詞 (大多数):
Ich habe ein Buch gekauft. (私は本を一冊買いました。)
Er hat Deutsch gelernt. (彼はドイツ語を学びました。)
`sein` を使う動詞 (場所の移動・状態の変化):
Ich bin nach Deutschland geflogen. (私はドイツへ(飛行機で)飛びました。) - `fliegen` (飛ぶ) は場所の移動
Sie ist gestern gekommen. (彼女は昨日来ました。) - `kommen` (来る) は場所の移動
Er ist um sechs Uhr aufgestanden. (彼は6時に起きました。) - `aufstehen` (起きる) は状態の変化
今回のまとめ
- 話し言葉の過去は、主に現在完了形 (`haben/sein` + 過去分詞) で表す。
- 過去分詞には、規則的な`-t`形と不規則な`-en`形などがある。
- 場所の移動や状態の変化を表す自動詞は、助動詞に`sein`を使う。それ以外はほとんど`haben`。