中級編:文をスマートに! 〜`zu`不定詞句の使い方〜
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ドイツ語の文法学習もいよいよ応用段階です。今回は、文をより簡潔でエレガントにするための強力なツール、「`zu`不定詞句」を学びます。これまで `dass`節や `weil`節などで表現していた内容を、もっとスマートに表現できるようになります。特に目的を表す `um...zu`構文は、日常会話から書き言葉まで幅広く使われます。
`um ... zu + 不定詞`:「〜するために」 (目的)
「〜するために」という目的を表す、最も一般的な表現です。副文と違い、`um...zu`構文では主語が常に主文の主語と同じになります。
例文
Ich lerne Deutsch, um in Deutschland zu arbeiten. (私はドイツで働くためにドイツ語を学びます。)
Er fährt nach Berlin, um seine Freunde zu besuchen. (彼は友達を訪ねるためにベルリンへ行きます。)
`ohne ... zu + 不定詞`:「〜しないで」
ある動作を「することなしに」、別の動作をすることを表します。
例文
Er verließ das Zimmer, ohne ein Wort zu sagen. (彼は一言も言うことなしに部屋を立ち去った。)
Sie hat die Prüfung bestanden, ohne viel zu lernen. (彼女はあまり勉強せずに試験に合格した。)
`(an)statt ... zu + 不定詞`:「〜する代わりに」
ある行為の代わりに、別の行為をすることを表します。
例文
Anstatt zu Hause zu bleiben, geht er spazieren. (家にいる代わりに、彼は散歩に行きます。)
Er spielt Computerspiele, statt seine Hausaufgaben zu machen. (彼は宿題をする代わりに、テレビゲームをします。)
特定の動詞・形容詞と結びつく`zu`不定詞
特定の動詞や形容詞は、`dass`節の代わりに `zu`不定詞句を従えることができます。
Ich habe vor, nächstes Jahr nach Deutschland zu fliegen. (私は来年ドイツへ飛ぶつもりです。)
Ich versuche, dich morgen anzurufen. (私は明日、君に電話しようと試みます。) - 分離動詞の場合、`zu`は前綴りと動詞本体の間に入ります。
Es ist wichtig, jeden Tag Deutsch zu lernen. (毎日ドイツ語を学ぶことは重要です。)
今回のまとめ
- `zu`不定詞句は、文をより簡潔で洗練されたものにする。
- 目的を表す`um...zu`、否定を表す`ohne...zu`、代替を表す`(an)statt...zu`は頻出。
- 特定の動詞や形容詞も`zu`不定詞句を要求する。