第11回:どう違う? 〜tunteaとtietääの使い分け〜

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第11回:どう違う? 〜`tuntea`と`tietää`の使い分け〜

Tiedätkö eron? (ティエダッコ エロン? 違いを知ってる?)

フィンランド語には、日本語ではどちらも「知っている」と訳せてしまうけれど、全く違うニュアンスを持つ2つの動詞、tunteatietää があります。この使い分けは、ネイティブのような自然なフィンランド語を話すための重要なステップです。それぞれの動詞が持つイメージを掴んで、正しく使い分けられるようになりましょう!

`tuntea` → 体験的な知識 (よく知っている、面識がある)

tunteaは、人、場所、物事などを直接体験して、感覚的に知っている状態を表します。英語の "know (a person)" や "be familiar with" に近いニュアンスです。心で感じる「感情」もこの動詞を使います。

`tuntea` を使う場面

  • 人に対して: `Tunnen hänet hyvin.` (私は彼をよく知っています。→ 個人的な面識がある)
  • 場所に対して: `Tunnetko tämän kaupungin?` (あなたはこの街をよく知っていますか?→ 歩いたことがある、など)
  • 感情として: `Tunnen iloa.` (私は喜びを感じる。)

En tunne häntä henkilökohtaisesti. (私は彼を個人的には知りません。)

Tunnustan, että tein virheen. (私が間違いを犯したことを認めます。 - `tunnustaa` 認める)

`tietää` → 情報的な知識 (事実として知っている)

tietääは、事実、データ、情報など、頭で理解している知識を表します。英語の "know (a fact)" のイメージです。

`tietää` を使う場面

  • 事実・情報: `Tiedän, että 1+1=2.` (私は1+1=2だと知っています。)
  • `että`節を伴って: `Tiedän, että hän asuu täällä.` (私は彼がここに住んでいることを知っています。)
  • 答えを知っているか: `Tiedätkö vastauksen?` (君は答えを知っていますか?)

Anteeksi, en tiedä missä se asema on. (すみません、その駅がどこにあるか知りません。)

Hän tietää paljon historiasta. (彼は歴史について多くを知っています。)


今回のまとめ

「知っている」の使い分け、マスターできましたか?

  1. tuntea: 人や場所、感情など、体験に基づいた「心」の知識。
  2. tietää: 事実や情報など、学習に基づいた「頭」の知識。

「ペッカさんを知っていますか?」と聞くときは `Tunnetko Pekan?`、「ペッカさんの電話番号を知っていますか?」と聞くときは `Tiedätkö Pekan puhelinnumeron?` となります。この違いを意識して使ってみましょう!

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