第10回:文と文をつなぐ接着剤 〜接続詞 `että`〜
Tänään opimme yhdistämään lauseita! (タナーン オピムメ ウフディスターマーン ラウセイタ! 今日は文をつなぐことを学ぼう!)
これまで、一つの完結した文を作る練習をしてきました。今回は、二つの文を一つにまとめるための、魔法の接着剤「接続詞」を学びます。その中でも最も基本的で重要なのが、英語の "that" にあたる että です。「私は、彼が来ると**思う**」のように、思考や発言の内容を示す文を作れるようになりますよ。
`että` の基本的な使い方
ettäは、メインの文(主節)と、その内容を説明する文(従属節)を繋ぐ役割をします。`[主節], että [従属節]` という形が基本です。
思考や知識を表す動詞と共に
tietää (知っている), ajatella (考える), luulla (思う), uskoa (信じる) などの動詞の後ろでよく使われます。
Tiedän, että sinä olet täällä. (私は、君がここにいることを知っている。)
Luulen, että huomenna sataa. (私は、明日は雨が降ると思う。)
間接話法:「〜と」言う
人の発言を引用するときにも että は大活躍します。日本語の「〜と」と同じような働きです。
直接話法: Hän sanoi: "Minä tulen huomenna." (彼は「私は明日来ます」と言った。)
間接話法: Hän sanoi, että hän tulee huomenna. (彼は、明日来ると言った。)
Pekka kertoi minulle, että hän on ostanut uuden auton. (ペッカは、新しい車を買ったと私に教えてくれた。)
目的を表す `jotta`
ettäと似ていますが、「〜するために」という目的を表すときには、jotta という接続詞を使います。
Opiskelen ahkerasti, jotta pääsen yliopistoon. (私は大学に入れるように、熱心に勉強します。)
※ `jotta` の後の動詞は、少し特殊な活用をしますが、まずは「目的を表す」という意味を覚えておきましょう。
今回のまとめ
接続詞 että を使うことで、より複雑で内容の濃い文が作れるようになりました。
- `että` は、思考や知識、発言の内容を示す文を導く「接着剤」。
- `[主節], että [従属節]` の形で、「〜ということを…」という意味を表す。
- 目的を表すときは `jotta` を使う。
これで、自分の考えや、人から聞いた話を伝えられるようになりましたね!