第13回:未来の表現 〜未来形がないって本当?〜

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第13回:未来の表現 〜未来形がないって本当?〜

Puhutaan tulevaisuudesta! (プフターン トゥレヴァイスーデスタ! 未来について話そう!)

今回は、フィンランド語の「未来」の表現を学びます。ここで皆さんに驚きの事実をお伝えします。フィンランド語には、スペイン語や英語のような、動詞が特別な形に変化する独立した「未来形」がありません!「え、じゃあどうやって未来のことを話すの?」と思いますよね。そのシンプルな方法を、これから見ていきましょう。

方法①:現在形で未来を表す

これが、フィンランド語で未来を表現する最も一般的で基本的な方法です。文脈や、未来を示す言葉と一緒に使うことで、現在形が未来の意味になります。

未来を示す言葉

huomenna (明日), ylihuomenna (明後日), ensi viikolla (来週), ensi vuonna (来年), pian (もうすぐ), myöhemmin (後で)

Minä menen huomenna Helsinkiin. (私は明日、ヘルシンキへ行きます。)

Hän soittaa sinulle myöhemmin. (彼は後で君に電話します。)

Nähdään pian! (またすぐに会おうね!)

方法②:補助的な動詞を使う

話し手の意図や、自然な成り行きを強調したいときには、特定の動詞を使って未来のニュアンスを出すこともできます。

`aikoa` + 動詞の原形 (〜するつもりだ)

話し手の「意図」や「計画」をはっきり示したいときに使います。

Minä aion opiskella ahkerasti. (私は熱心に勉強するつもりだ。)

`tulla` + 動詞の三人称不定詞 (〜することになるだろう)

自然な成り行きとして「〜だろう」という未来を表します。

Huomenna tulee satamaan. (明日は雨が降るだろう。)


今回のまとめ

未来形がなくても、未来のことはちゃんと話せますね!

  1. フィンランド語には、独立した未来形はない。
  2. 「現在形」に「未来を表す言葉」を添えるのが、最も一般的な未来表現。
  3. 意図を表す`aikoa`や、成り行きを表す`tulla`を使って、未来のニュアンスを付け加えることもできる。

覚える活用が一つ減ってラッキー、くらいに考えておきましょう!文脈で時制を判断する練習が大切になります。

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