第15回:動詞を名詞に変える魔法 〜不定詞と-minen形〜

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第15回:動詞を名詞に変える魔法 〜不定詞と-minen形〜

Nyt muutetaan verbit substantiiveiksi! (ヌト ムーテターン ヴェルビト スプスタンティーヴェイキシ! さあ動詞を名詞に変えよう!)

「泳ぐことは楽しい」「私は泳ぐためにプールへ行く」のように、文の中で動詞を名詞のように使いたい場面はたくさんありますよね。今回は、動詞を「〜すること」という名詞に変えたり、「〜するために」という目的を表す形に変えたりする、フィンランド語の便利な方法を学びます。

`-minen`形:「〜すること」という名の名詞

動詞の語幹に -minen を付けると、その動詞の行為そのものを表す名詞(動名詞)を作ることができます。英語の `-ing` 形(swimming)に似ていますね。この形は、普通の名詞と同じように格変化もします。

Lukeminen on minun harrastukseni. (読書は私の趣味です。)

Rakastan uimista. (私は泳ぐことが大好きです。 - 分格に変化)

`MA-不定詞` (`-maan/-mään`):「〜しに」行く

特に mennä (行く), tulla (来る), jäädä (とどまる) といった移動を表す動詞の後で、目的を表すのに使われます。「〜する」という行動の「中へ」入っていくイメージです。

この形は、動詞の語幹(弱い形)に -maan または -mään を付けます。

Menen nukkumaan. (私は寝に行きます。)

Hän tuli auttamaan minua. (彼は私を手伝いに来た。)

Jään kotiin katsomaan televisiota. (私はテレビを観るために家に残ります。)

第一不定詞の長形 (`-kse-`形):「〜するために」

「〜するために」という、より明確な目的を表す形です。作り方は「動詞の語幹 + `-kse` + 所有接尾辞」となります。

Opiskelen suomea ymmärtääkseni suomalaisia elokuvia. (私はフィンランド映画を理解するためにフィンランド語を勉強します。)

※少し上級者向けの表現なので、まずは`-minen`と`-maan`形をマスターしましょう。


今回のまとめ

動詞を名詞化することで、より複雑な文が作れるようになりました。

  1. `-minen`形は、「〜すること」という行為自体を表す名詞を作る。
  2. `mennä`などの移動動詞の後では、`-maan/-mään`形を使って「〜しに」という目的を表す。

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