ウルトラ先生のエスペラント語教室

第1章 第6節: 「どんな」を表す言葉 ~形容詞の魔法 (-a)~

「形容詞」って、名詞のベストフレンド!

みんな、前のページで「名詞(ものや人の名前)」について勉強したよね (語尾が -o で終わる言葉だったね!)。でも、「家」って言っても、「大きい家」なのか「小さい家」なのか、「赤い家」なのか「新しい家」なのか、それだけじゃ分からないよね。

そこで登場するのが「形容詞(けいようし)」だよ!形容詞は、名詞くんの隣にそっと寄り添って、その名詞が「どんな」様子なのか、「どんな」性質なのかを詳しく説明してくれる、まるで名詞のベストフレンドみたいな言葉なんだ。英語で言うと "adjective" だね。

例えば、「美しい 花」の「美しい」や、「速い 電車」の「速い」が形容詞だよ。形容詞があると、話がもっとカラフルで具体的になるんだ!

エスペラント形容詞のキラキラ☆ルール!

名詞の語尾が「-o」だったのを覚えているかな?エスペラントの形容詞にも、同じようにとっても分かりやすい、魔法みたいなルールがあるんだ!それはね…

エスペラント語の形容詞は、
必ず、ぜーったい!
語尾(単語の最後)が「-a」で終わるんだ!

そう、これまたシンプル!単語の最後が「-a」で終わっていたら、それは「どんな」を表す形容詞だってすぐに分かるんだ。例外は、やっぱり一切なし!

例えば、「大きい」はエスペラントで granda (グランダ)、「美しい」は bela (ベーラ) と言うんだ。ほら、どっちも最後が「-a」で終わっているでしょう?

このルールのおかげで、新しい単語に出会っても、「あ、これは名詞を説明する言葉だな」ってすぐにピンとくるんだ。言葉のパズルが解きやすくなるみたいで、ワクワクするよね!

たくさんの形容詞を見てみよう! (-aがいっぱい!)

それじゃあ、エスペラント語の形容詞の例をたくさん見て、語尾の「-a」に注目してみよう!アクセントは、もちろん「後ろから2番目の母音」だよ。

色を表す形容詞

  • ruĝa (ルージャ) - 赤い
  • blua (ブルーア) - 青い
  • flava (フラーヴァ) - 黄色い
  • verda (ヴェルダ) - 緑の
  • blanka (ブランカ) - 白い
  • nigra (ニーグラ) - 黒い

大きさや形を表す形容詞

  • granda (グランダ) - 大きい
  • malgranda (マールグランダ) - 小さい (mal- + granda だね!)
  • longa (ロンガ) - 長い
  • mallonga (マールロンガ) - 短い (mal- + longa!)
  • ronda (ロンダ) - 丸い
  • alta (アルタ) - 高い(背丈など)
  • profunda (プロフンダ) - 深い

あれ?malgrandamallonga の頭についている mal- (マル) って何だろう?これはね、反対の意味を作る魔法の呪文なんだ!granda (大きい) に mal- をつけると malgranda (小さい) になる。便利でしょ?これはまた別の機会に詳しく勉強しようね!

性質や状態を表す形容詞

  • bona (ボーナ) - 良い
  • malbona (マールボーナ) - 悪い
  • bela (ベーラ) - 美しい、きれいな
  • nova (ノーヴァ) - 新しい
  • juna (ユーナ) - 若い
  • maljuna (マールユーナ) - 年老いた
  • varma (ヴァールマ) - 温かい、暑い
  • malvarma (マールヴァールマ) - 冷たい、寒い
  • feliĉa (フェリーチャ) - 幸福な、嬉しい
  • rapida (ラピーダ) - 速い
  • grava (グラーヴァ) - 重要な、重大な

形容詞と名詞をくっつけてみよう!

形容詞は名詞を説明する言葉だから、いつも名詞と一緒に使われることが多いんだ。エスペラントでは、形容詞は基本的に説明したい名詞のに置くよ。

Jen bela floro. (イェン ベーラ フローロ。)

はい、美しい花です。 / ここに美しい花があります。

(bela が形容詞で「美しい」、floro が名詞で「花」だね!)

Mi havas novan libron. (ミ ハーヴァス ノーヴァン リーブロン。)

私は新しい本を持っています。

おっと!novanlibron の最後に見慣れない -n がついているね!これは「対格」といって、「~を」という意味を表す特別な印なんだ。そして、形容詞も名詞に合わせて同じように -n がつくんだよ。これはとっても大事なルールだけど、今は「へぇ、そんなのもあるんだな」くらいでOK!A2レベルで詳しく勉強するから安心してね。

そして、前のページで習った動詞 "esti" を使うと、こんな風にも言えるよ。

La domo estas granda. (ラ ドーモ エスタス グランダ。)

その家は大きいです。

La ĉielo estas blua. (ラ チエーロ エスタス ブルーア。)

空は青いです。

(ĉielo は「空」という名詞だよ)

エスペラントでは、形容詞は名詞と性・数・格が一致する、というルールがあるんだ。今はまだ「?」って感じかもしれないけど、これから複数形や対格を勉強していくと、この「一致」がとっても役立つことが分かってくるよ!