第1章 第4節: 「もの」の名前はどう言うの?~名詞の秘密 (-o)~
「名詞」って、なあに?
みんなの周りには、たくさんの「もの」があるよね。「机」「いす」「本」「猫」「犬」…。それから、「お父さん」「お母さん」「先生」みたいに人を指す言葉や、「東京」「日本」みたいに場所の名前もあるね。目には見えないけど、「愛」とか「平和」とか「時間」みたいな考えや概念にも名前がついている。
こういう、人や物、場所、考えなどの「名前」を表す言葉のことを「名詞(めいし)」って言うんだ。英語で言うと "noun" だね。
例えば、「これはペンです」の「ペン」が名詞だよ。「リンゴが好きです」の「リンゴ」も名詞だね。名詞がないと、何について話しているのか全然分からなくなっちゃう、とっても大切な言葉なんだ。
エスペラント名詞のキラキラ☆ルール!
さあ、ここでエスペラント語のすごい秘密を教えちゃうよ!それはね…
必ず、ぜーったい!
語尾(単語の最後)が「-o」で終わるんだ!
そう、たったこれだけ!「これは名詞かな?」って迷ったら、単語の最後を見てごらん。「-o」で終わっていたら、それは名詞だよ!例外は一切なし!すごくない?
例えば、日本語で「犬」は「いぬ」、「猫」は「ねこ」だけど、エスペラント語では、
- 犬 → hundo (フンド)
- 猫 → kato (カート)
ほら、どっちも最後が「-o」で終わっているでしょう?
このルールがあるから、エスペラント語は単語の役割がパッと見て分かりやすいんだ。これは、言葉を学ぶ上でとっても助けになるし、「分かった!」っていう達成感を感じやすいから、心理学的にも学習が楽しくなるポイントなんだよ!
たくさんの名詞を見てみよう! (-oがいっぱい!)
それじゃあ、エスペラント語の名詞の例をたくさん見て、語尾の「-o」に注目してみよう!アクセントは、もちろん「後ろから2番目の母音」だよ。
身の回りのもの
- tablo (ターブロ) - テーブル、机
- seĝo (セージョ) - 椅子
- libro (リーブロ) - 本
- pordo (ポード) - ドア
- fenestro (フェネーストロ) - 窓
- domo (ドーモ) - 家
- aŭto (アゥト) - 自動車
- komputilo (コムプティーロ) - コンピューター
- telefono (テレフォーノ) - 電話
人や生き物
- homo (ホーモ) - 人、人間
- viro (ヴィーロ) - 男性、男の人
- virino (ヴィリーノ) - 女性、女の人 (vir-o + -in- + -o だね!)
- knabo (クナーボ) - 男の子
- knabino (クナビーノ) - 女の子
- patro (パートロ) - お父さん
- patrino (パトリーノ) - お母さん
- amiko (アミーコ) - 友達 (男性または性別不問)
- amikin-o (アミキーノ) - 女友達
- instruisto (インストゥルイースト) - 先生
場所
- urbo (ウールボ) - 都市、町
- lando (ランド) - 国
- ĉambro (チャームブロ) - 部屋
- ĝardeno (ジャルデーノ) - 庭
- lernejo (レルネーヨ) - 学校 (lern-i 学ぶ + -ej- 場所 + -o 名詞)
簡単な概念など
- amo (アーモ) - 愛
- paco (パーツォ) - 平和
- tempo (テンポ) - 時間
- laboro (ラボーロ) - 仕事、労働
- helpo (ヘールポ) - 助け、援助
- lingvo (リングヴォ) - 言語
名詞を使った簡単な文
名詞が分かると、簡単な文も作れるようになるよ。ここでは、前に習った「esti (~です)」を使って、名詞がどんな風に使われるか見てみよう。
- Tio estas tablo. (ティーオ エスタス ターブロ。) - あれはテーブルです。
- Jen libro. (イェン リーブロ。) - はい、本です。/ ここに本があります。
- Li estas amiko. (リ エスタス アミーコ。) - 彼は友達です。
(「Tio (あれ)」「Jen (はい、ここに)」「Li (彼)」のような新しい単語も出てきたね!これらも少しずつ覚えていこう。)
次のページでは、これらの名詞を「どんな」ものなのか説明する「形容詞」について学ぶよ。そうすると、もっと豊かな表現ができるようになるから楽しみにしててね!