watch

ステップ1:動詞watchの活用

watch は、edを付けるだけで過去形・過去分詞形になる規則動詞です。活用は非常にシンプルです。

活用形例文(クリックで発音)
原形 (Base Form)watchI like to watch movies.
三単現形 (3rd Person Singular)watchesHe watches soccer games every weekend.
過去形 (Past)watchedWe watched the sunset.
過去分詞形 (Past Participle)watchedHave you ever watched a kabuki show?
現在分詞形 (Present Participle)watchingWhat are you watching?

ステップ2:watchのコアイメージとlook/seeとの違い

watch をマスターする鍵は、「時間」と「注意」そして「動き」という3つの要素を理解することです。

watchのコアイメージ:「動いているものを、時間をかけて『注意して見続ける』」

watch の本質は、テレビ、スポーツ、子供の動きなど、変化したり動いたりする対象を、ある程度の時間、注意を払いながら見続けることです。視線を向けるだけの`look`や、自然と目に入る`see`とは、この「時間・注意・動き」の点で明確に区別されます。

最重要: look, see, watch の使い分け

状況:あなたは友人と公園にいて、サッカーをしている子供たちを見ています。

ステップ3:本動詞watchの基本パターン

「注意して見続ける」というコアイメージが、様々な状況でどのように使われるか見ていきましょう。

① [動くもの]を見る・鑑賞する・観戦する

テレビ、映画、スポーツ、イベントなど、動きや変化があるものを楽しむ場合の最も一般的な使い方です。

例文:I watched a comedy show on Netflix last night. (昨夜、Netflixでお笑いの番組を見た。)

冠詞ルール: a comedy show - たくさんある番組の中の「ある一つのお笑い番組」なので不定冠詞`a`が付きます。Netflixはサービス名(固有名詞)なので冠詞は付きません。

例文:Do you want to watch the baseball game with me? (私と一緒にその野球の試合を観戦しませんか?)

冠詞ルール: the baseball game - これから観戦しようとしている特定の試合を指すため、定冠詞`the`が付きます。

② [人・物]を見守る・監視する

子供やペットが安全か、または自分の持ち物が盗まれないかなど、注意を払って見張っておく、という意味で使われます。

例文:Could you watch my suitcase while I go to the restroom? (トイレに行っている間、私のスーツケースを見ていてもらえますか?)

冠詞ルール: my suitcase - 「私の」という所有格で特定。the restroom - その場所にある特定のトイレを指すため`the`が付きます。

③ [危険なこと]に気をつける(命令形で)

相手に注意を促す、警告の表現です。`Watch out!`は非常によく使われる決まり文句です。

例文:Watch your step! The floor is wet. (足元に気をつけて!床が濡れていますよ。)

冠詞ルール: your step - 「あなたの足元」なので所有格`your`で特定。The floor - 目にしている特定の床なので`the`が付きます。

例文:Watch out! A bicycle is coming. (危ない!自転車が来ていますよ。)

冠詞ルール: `Watch out!`は「危ない!」という定型句。A bicycle - (どの自転車か特定できない)一台の自転車が近づいてくる状況なので`a`が付きます。

まとめ:watchマスターへの最終確認

お疲れ様でした!`watch`の持つ「時間」と「注意」と「動き」のニュアンスが、他の「見る」動詞との違いを生み出していることが、お分かりいただけたでしょうか。

これからは、何かを「見る」場面で、「対象は動いているか?」「時間をかけて注意して見ているか?」と考えてみてください。その判断が、あなたに最適な「見る」動詞を選ばせてくれます!