wait

ステップ1:動詞waitの活用

wait は、edを付けるだけで過去形・過去分詞形になる規則動詞です。活用は非常にシンプルです。

活用形例文(クリックで発音)
原形 (Base Form)waitPlease wait here.
三単現形 (3rd Person Singular)waitsHe always waits for me.
過去形 (Past)waitedI waited for a long time.
過去分詞形 (Past Participle)waitedI have waited long enough.
現在分詞形 (Present Participle)waitingWhat are you waiting for?

ステップ2:waitのコアイメージと最重要ルール

wait をマスターする鍵は、その「時間経過」のイメージと、相棒である前置詞`for`の存在を理解することです。

waitのコアイメージ:「何かが起こるのを期待して、『時間を過ごしながらとどまる』」

wait の本質は、ある特定の出来事(バスが来る、人が来る、時間が来る)が起こるのを期待して、何もしないで、あるいはある場所にとどまって時間を過ごすことです。時計の針が進むのをじっと見ているような、未来の「一点」に向けた待機状態のイメージです。

最重要ルール: 「〜を待つ」は必ず `wait for`!

`wait`は「待つ」という行為そのものを表す自動詞です。そのため、「何を」待つのかという目的語を直接後ろに置くことはできません。目的語を続けるには、必ず前置詞`for`が必要です。

「`wait for`で一つのセット」と覚えてしまうのが、最も効果的な攻略法です。

ステップ3:本動詞waitの基本パターン

① wait for [人・物事]:〜を待つ

友人、電車、機会など、待っている対象を`for`の後ろに置く、最も基本的な使い方です。

例文:She is waiting for a taxi. (彼女はタクシーを待っています。)

冠詞ルール: a taxi - 「(どのタクシーでもいいので)一台のタクシー」という不特定のものを指すため、不定冠詞`a`が付きます。

例文:I've been waiting for this moment my whole life. (私は生涯、この瞬間を待ち続けてきたんだ。)

冠詞ルール: this moment - 指示詞で特定。「私の全人生」という特定の期間を示す`my whole life`も冠詞は不要です。

② wait to do / for 人 to do:〜するのを待つ

何かをするために「待つ」、あるいは「人が〜するのを待つ」という使い方です。この場合も`for`の考え方が基本になります。

例文:We are waiting to board the plane. (私たちは飛行機に搭乗するのを待っています。)

冠詞ルール: the plane - これから乗る特定の飛行機なので`the`が付きます。

例文:I'm waiting for my friend to finish his work. (私は友人が仕事を終えるのを待っています。)

冠詞ルール: my friend, his work - どちらも所有格で特定されています。「友人が終えること」という出来事を`for`で待っているイメージです。

ステップ4:waitを使った頻出表現

wait on ((店員が客の)応対をする): A friendly waiter waited on us at the restaurant. (そのレストランでは、フレンドリーなウェイターが私たちのテーブルを担当してくれた。)

冠詞ルール: A friendly waiter - 不特定の「一人のフレンドリーなウェイター」。the restaurant - 特定のレストラン。

can't wait for / to do (〜が待ちきれない): I can't wait for the summer vacation! (夏休みが待ちきれない!)

冠詞ルール: the summer vacation - これから来る特定の「その夏休み」なので`the`。`can't wait`は「待つことができない」→「待ち遠しい」という意味の非常に便利な表現です。

まとめ:waitマスターへの最終確認

お疲れ様でした!`wait`の使い方は、前置詞`for`との強い結びつきを理解することが全て、と言っても過言ではありません。

`I'm waiting for you.` `I can't wait for Friday.`のように、`wait for`は日常のあらゆる場面で使います。このルールをしっかり身につけて、自信を持って「待つ」ことを表現できるようになりましょう!