wait は、edを付けるだけで過去形・過去分詞形になる規則動詞です。活用は非常にシンプルです。
活用形 | 形 | 例文(クリックで発音) |
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原形 (Base Form) | wait | Please wait here. |
三単現形 (3rd Person Singular) | waits | He always waits for me. |
過去形 (Past) | waited | I waited for a long time. |
過去分詞形 (Past Participle) | waited | I have waited long enough. |
現在分詞形 (Present Participle) | waiting | What are you waiting for? |
wait をマスターする鍵は、その「時間経過」のイメージと、相棒である前置詞`for`の存在を理解することです。
wait の本質は、ある特定の出来事(バスが来る、人が来る、時間が来る)が起こるのを期待して、何もしないで、あるいはある場所にとどまって時間を過ごすことです。時計の針が進むのをじっと見ているような、未来の「一点」に向けた待機状態のイメージです。
`wait`は「待つ」という行為そのものを表す自動詞です。そのため、「何を」待つのかという目的語を直接後ろに置くことはできません。目的語を続けるには、必ず前置詞`for`が必要です。
「`wait for`で一つのセット」と覚えてしまうのが、最も効果的な攻略法です。
友人、電車、機会など、待っている対象を`for`の後ろに置く、最も基本的な使い方です。
例文:She is waiting for a taxi.
(彼女はタクシーを待っています。)
a taxi
- 「(どのタクシーでもいいので)一台のタクシー」という不特定のものを指すため、不定冠詞`a`が付きます。
例文:I've been waiting for this moment my whole life.
(私は生涯、この瞬間を待ち続けてきたんだ。)
this moment
- 指示詞で特定。「私の全人生」という特定の期間を示す`my whole life`も冠詞は不要です。
何かをするために「待つ」、あるいは「人が〜するのを待つ」という使い方です。この場合も`for`の考え方が基本になります。
例文:We are waiting to board the plane.
(私たちは飛行機に搭乗するのを待っています。)
the plane
- これから乗る特定の飛行機なので`the`が付きます。
例文:I'm waiting for my friend to finish his work.
(私は友人が仕事を終えるのを待っています。)
my friend
, his work
- どちらも所有格で特定されています。「友人が終えること」という出来事を`for`で待っているイメージです。
wait on ((店員が客の)応対をする): A friendly waiter waited on us at the restaurant.
(そのレストランでは、フレンドリーなウェイターが私たちのテーブルを担当してくれた。)
A friendly waiter
- 不特定の「一人のフレンドリーなウェイター」。the restaurant
- 特定のレストラン。
can't wait for / to do (〜が待ちきれない): I can't wait for the summer vacation!
(夏休みが待ちきれない!)
the summer vacation
- これから来る特定の「その夏休み」なので`the`。`can't wait`は「待つことができない」→「待ち遠しい」という意味の非常に便利な表現です。
お疲れ様でした!`wait`の使い方は、前置詞`for`との強い結びつきを理解することが全て、と言っても過言ではありません。
`I'm waiting for you.` `I can't wait for Friday.`のように、`wait for`は日常のあらゆる場面で使います。このルールをしっかり身につけて、自信を持って「待つ」ことを表現できるようになりましょう!