leave は不規則動詞です。過去形と過去分詞形が同じ left になることをしっかり覚えましょう。"left"は「左」という意味もありますが、動詞としては「leaveの過去(分詞)形」です。
活用形 | 形 | 例文(クリックで発音) |
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原形 (Base Form) | leave | I have to leave now. |
三単現形 (3rd Person Singular) | leaves | The train leaves at 5. |
過去形 (Past) | left | He left the room. |
過去分詞形 (Past Participle) | left | She has left for Paris. |
現在分詞形 (Present Participle) | leaving | They are leaving tomorrow. |
leave の根本的なイメージは、「ある場所や状態から離れ、結果として何かが『残される』」です。
leave の本質は、ある基準点から「離れる・分離する」という動きです。そして、その動きの結果として、元の場所には「空間・残り物・不在の状態」が生まれます。この「離れる」というアクションと、その結果として「残る」という状態をセットでイメージすることが、leaveを理解する鍵です。
コアイメージを元に、leaveの具体的な使い方を冠詞ルールと共に見ていきましょう。
最も基本的な使い方。ある場所から離れることを表します。`from`を付けずに`leave a place`と言うのが一般的です。
例文:I leave home at 8 a.m. every day.
(毎日午前8時に家を出ます。)
home
は「(自分の)家」という非常に身近で具体的な場所であり、通常は冠詞を付けずに使われる特別な名詞です。
例文:She left the office an hour ago.
(彼女は1時間前にオフィスを出ました。)
the office
- 話し手と聞き手の間で「彼女の職場」という共通認識がある特定の場所なので、定冠詞`the`が使われます。
意図的に何かを残していく場合と、うっかり置き忘れる場合の両方で使います。
例文:I think I left my umbrella on the train.
(電車に傘を置き忘れたと思います。)
my umbrella
- 「私の」という所有格で特定されているため、他の冠詞は付きません。the train
- 乗ってきた特定の電車を指すため`the`が使われます。
例文:Please leave a message.
(伝言を残してください。)
a message
- 「(どんな内容でもいい)何か一つの伝言」という不特定のものを指すため、不定冠詞`a`が使われます。
例文:You can leave your luggage at the front desk.
(荷物はフロントデスクに預けておけます。)
your luggage
- 「あなたの」という所有格で特定。the front desk
- ホテルに一つしかない共通認識の場所なので`the`が使われます。
決定や仕事を、特定の人に委ねる場合に使います。
例文:I'll leave the decision to you.
(その決定は君に任せるよ。)
the decision
- これから下すべき「その決定」という、お互いに分かっている特定の事柄なので`the`が使われます。
leave + O(目的語) + C(補語)
の形で、OをCの状態のまま放置する、という意味になります。
例文:Please leave the window open.
(窓を開けたままにしておいてください。)
the window
- 部屋にある特定の窓を指すため`the`が使われます。
例文:Don't leave me alone!
(私を一人にしないで!)
me
は代名詞なので冠詞は不要です。alone
は形容詞で、私が「一人」という状態を表します。
会社、学校、家族など、所属していた組織や人間関係から離れることを意味します。
例文:He left his job last month.
(彼は先月、仕事を辞めた。)
his job
- 「彼の」という所有格で特定されています。
過去分詞の`left`が形容詞のように使われ、「残された」という意味を表す頻出表現です。
例文:There is no time left.
(残された時間がない。)
no time
- `no`は`not any`と同じで、「少しの時間も全くない」と量を否定しています。`time`は不可算名詞(数えられない名詞)なので`a`は付きません。
例文:We have five minutes left.
(残り5分です。)
five minutes
- `five`という具体的な数字で特定されているため、他の冠詞は不要です。
お疲れ様でした!leaveの「離れる」→「残る」というコアイメージと、そこから広がる多様な使い方、そして冠詞のルールについて理解が深まったでしょうか。
これからは、例文に触れるたびに「なぜこの冠詞が使われているんだろう?」と考える癖をつけることで、あなたの英語はより自然で、より正確なものへと進化していきます!