use は、語尾がeで終わる規則動詞です。活用は非常にシンプルですが、発音に注意が必要です。
活用形 | 形 | 例文(クリックで発音) |
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原形 (Base Form) | use | Can I use your phone? |
三単現形 (3rd Person Singular) | uses | He uses this computer. |
過去形 (Past) | used | I used a dictionary. |
過去分詞形 (Past Participle) | used | This method has been used for years. |
現在分詞形 (Present Participle) | using | Are you using this chair? |
発音注意! 動詞と名詞で音が違う!
`use`は品詞によって発音が変わる珍しい単語です。
・動詞「使う」 → `use` /juːz/ (ユーズ)濁る
・名詞「使用」 → `use` /juːs/ (ユース)濁らない
use をマスターする鍵は、その「道具としての利用」のイメージを理解することです。
use の本質は、何か特定の目的を達成するために、人・物・情報・時間などを「道具として、手段として利用する」ことです。ハンマーを使って釘を打つように、常に「〜のために」という目的意識が背景にあります。
道具、機械、情報、お金、時間など、あらゆるものを「目的のために用いる」という最も基本的な使い方です。
例文:You can use my computer if you like.
(もしよければ、私のコンピュータを使っていいですよ。)
my computer
- 「私の」という所有格で特定されています。
例文:She used a map to find the hotel.
(彼女はホテルを見つけるために地図を使った。)
a map
- 「(たくさんある地図の中から)ある一枚の地図」という不特定のものを指すため、不定冠詞`a`が付きます。the hotel
- 目的地である特定のホテルなので`the`が付きます。
例文:Don't use bad words.
(汚い言葉を使ってはいけません。)
bad words
- `word`は数えられる名詞で、ここでは一般的な「汚い言葉」として複数形になっています。不特定多数のため冠詞は付きません。
`use`の過去形`used`と、見た目がそっくりな`used to do`と`be used to -ing`は、意味も形も全くの別物です。この3つを区別できれば、あなたは中級者レベルです。
① I used a computer. (私はコンピュータを使った。)
→ これは動詞`use`の単なる過去形。「昨日使った」など、一回きりの過去の行為を表します。
a computer
- 不特定の「一台のコンピュータ」。
② I used to play tennis. (私は以前、テニスをしていたものだ。)
→ `used to + 動詞の原形`で、「今はしていないが、昔は習慣的に〜していた」という過去の習慣を表す、全く別の助動詞的表現です。発音も/juːstə/(ユーストゥ)と音が変わります。
tennis
- スポーツ名には冠詞は付きません。
③ I am used to waking up early. (私は早起きに慣れている。)
→ `be used to + 名詞/-ing`で、「〜に慣れている」という現在の状態を表す、これも全く別の表現です。この`to`は前置詞なので、後ろに動詞が来る場合は`-ing`形になります。
お疲れ様でした!`use`自体はシンプルですが、`used to`との区別が非常に重要であることが、お分かりいただけたでしょうか。
この3つの`used`の使い分けは、英語のテストでも会話でも頻出する最重要項目です。この機会に完璧にマスターして、英語力に大きな差をつけましょう!