use

ステップ1:動詞useの活用と発音

use は、語尾がeで終わる規則動詞です。活用は非常にシンプルですが、発音に注意が必要です。

活用形例文(クリックで発音)
原形 (Base Form)useCan I use your phone?
三単現形 (3rd Person Singular)usesHe uses this computer.
過去形 (Past)usedI used a dictionary.
過去分詞形 (Past Participle)usedThis method has been used for years.
現在分詞形 (Present Participle)usingAre you using this chair?

発音注意! 動詞と名詞で音が違う!
`use`は品詞によって発音が変わる珍しい単語です。
・動詞「使う」 → `use` /juːz/ (ユーズ)濁る
・名詞「使用」 → `use` /juːs/ (ユース)濁らない

ステップ2:useのコアイメージを掴む

use をマスターする鍵は、その「道具としての利用」のイメージを理解することです。

useのコアイメージ:「ある目的を達成するために、道具や手段を『用いる』」

use の本質は、何か特定の目的を達成するために、人・物・情報・時間などを「道具として、手段として利用する」ことです。ハンマーを使って釘を打つように、常に「〜のために」という目的意識が背景にあります。

ステップ3:本動詞useの基本パターン

① [道具・手段・資源]を使う、利用する

道具、機械、情報、お金、時間など、あらゆるものを「目的のために用いる」という最も基本的な使い方です。

例文:You can use my computer if you like. (もしよければ、私のコンピュータを使っていいですよ。)

冠詞ルール: my computer - 「私の」という所有格で特定されています。

例文:She used a map to find the hotel. (彼女はホテルを見つけるために地図を使った。)

冠詞ルール: a map - 「(たくさんある地図の中から)ある一枚の地図」という不特定のものを指すため、不定冠詞`a`が付きます。the hotel - 目的地である特定のホテルなので`the`が付きます。

例文:Don't use bad words. (汚い言葉を使ってはいけません。)

冠詞ルール: bad words - `word`は数えられる名詞で、ここでは一般的な「汚い言葉」として複数形になっています。不特定多数のため冠詞は付きません。

ステップ4:最重要! used to との使い分け

`use`の過去形`used`と、見た目がそっくりな`used to do`と`be used to -ing`は、意味も形も全くの別物です。この3つを区別できれば、あなたは中級者レベルです。

3つのusedの完全比較

① I used a computer. (私はコンピュータを使った。)

→ これは動詞`use`の単なる過去形。「昨日使った」など、一回きりの過去の行為を表します。

冠詞ルール: a computer - 不特定の「一台のコンピュータ」。

② I used to play tennis. (私は以前、テニスをしていたものだ。)

→ `used to + 動詞の原形`で、「今はしていないが、昔は習慣的に〜していた」という過去の習慣を表す、全く別の助動詞的表現です。発音も/juːstə/(ユーストゥ)と音が変わります。

冠詞ルール: tennis - スポーツ名には冠詞は付きません。

③ I am used to waking up early. (私は早起きに慣れている。)

→ `be used to + 名詞/-ing`で、「〜に慣れている」という現在の状態を表す、これも全く別の表現です。この`to`は前置詞なので、後ろに動詞が来る場合は`-ing`形になります。

冠詞ルール: `waking up early`は「早く起きること」という動名詞句なので冠詞は付きません。

まとめ:useマスターへの最終確認

お疲れ様でした!`use`自体はシンプルですが、`used to`との区別が非常に重要であることが、お分かりいただけたでしょうか。

この3つの`used`の使い分けは、英語のテストでも会話でも頻出する最重要項目です。この機会に完璧にマスターして、英語力に大きな差をつけましょう!