shut は、`put`や`set`と同じく、原形・過去形・過去分詞形がすべて同じ形という、シンプルで覚えやすい不規則動詞です。
活用形 | 形 | 例文(クリックで発音) |
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原形 (Base Form) | shut | Please shut the gate. |
三単現形 (3rd Person Singular) | shuts | This window shuts automatically. |
過去形 (Past) | shut | He shut his eyes. |
過去分詞形 (Past Participle) | shut | The factory has been shut for a year. |
現在分詞形 (Present Participle) | shutting | The store is shutting in five minutes. |
スペル注意!: `shut`のように「短母音+子音」で終わる単語は、現在分詞形では最後のtを重ねて`ing`を付けます(shutting)。
shut をマスターする鍵は、その「力強さ」と「完全な閉鎖」のイメージを理解することです。
shut の本質は、ドアや窓、本、口などを、素早く、しばしば音を立てて、隙間なく完全に閉ざすイメージです。`close`が穏やかで一般的な「閉める」動作なのに対し、`shut`には感情(怒りなど)が伴ったり、外部から完全に遮断したりする強い意志が感じられます。
He shut the door in my face.
(彼は私の目の前でドアをピシャリと閉めた)Could you please close the door?
(ドアを閉めていただけますか?)会議や銀行口座など、物理的でないものを「終える」場合には`shut`は使えず、`close`を使います。(例:`close a meeting`)
物理的な開口部を閉じる、最も基本的な使い方です。
例文:She shut her laptop and stood up.
(彼女はノートパソコンをパタンと閉じて立ち上がった。)
her laptop
- 「彼女の」という所有格で特定されています。
例文:Keep your mouth shut!
(口を閉じておけ!(黙っていろ!))
your mouth
- 所有格で特定。この表現は非常に強い命令口調で、失礼にあたる場合が多いので注意が必要です。
`open`と同様に、`shut`も動詞と形容詞で同じ形を取ります。意味は似ていますが、文の構造が異なります。
I shut the curtains.
(私はカーテンを閉めた)The curtains are shut.
(カーテンは閉まっている)shut down ((機械・コンピュータを)完全に止める、閉鎖する): Please shut down your computer before leaving.
(帰る前にコンピュータの電源を完全に落としてください。)
your computer
- 所有格で特定。`turn off`が一時的なスイッチOFFなのに対し、`shut down`はシステムを終了させる完全な停止を指します。
shut up (黙れ): He told me to shut up.
(彼は私に黙れと言った。)
shut out (〜を締め出す): I accidentally shut myself out of the house.
(私はうっかり自分を家から締め出してしまった(鍵を忘れて中に入れない)。)
the house
- 特定の「その家」。
お疲れ様でした!`shut`が、`close`よりも強い「完全な閉鎖」のニュアンスを持つ動詞であることが、お分かりいただけたでしょうか。
`shut`は力強い表現ですが、その分、使う場面をよく考える必要があります。`close`とのニュアンスの違いを意識して、表現の幅を広げていきましょう!