think

ステップ1:動詞thinkの不規則活用

think も不規則動詞です。過去形と過去分詞形が同じ thought になり、`th`の発音や`ought`の綴りが特徴的です。しっかり覚えましょう。

活用形例文(クリックで発音)
原形 (Base Form)thinkI think so.
三単現形 (3rd Person Singular)thinksShe thinks it's a good idea.
過去形 (Past)thoughtI thought you were busy.
過去分詞形 (Past Participle)thoughtI have often thought about it.
現在分詞形 (Present Participle)thinkingWhat are you thinking about?

ステップ2:thinkのコアイメージと2つの使い方

think の根本的なイメージは、「頭の中で『思考を巡らせる』こと」です。この頭脳活動が、「意見」という静的な状態か、「思考」という動的なプロセスかで、文法が変わります。

thinkのコアイメージ:「頭脳というフィルターを通して物事を捉える」

think の本質は、頭の中で情報を処理し、ある結論(意見)を導き出したり、あるテーマについて思考を巡らせたりする、内面的な精神活動全般を指します。

最重要: 「状態」のthink vs 「動作」のthink

この2つの違いを理解することが、thinkをマスターする鍵です。

ステップ3:本動詞thinkの基本パターン

「意見」と「思考」の2つの側面から、具体的な使い方を冠詞ルールと共に見ていきましょう。

① think (that) ...:〜だと思う(意見・推量)

自分の意見や推量を述べるときの最も一般的な形です。口語では`that`はしばしば省略されます。

例文:I think this is a great book. (これは素晴らしい本だと思います。)

冠詞ルール: a great book - 「(世の中にある本の中で)一冊の素晴らしい本」という不特定なものを指すため、不定冠詞`a`が付きます。

例文:She didn't think it was a good idea. (彼女はそれが良い考えだとは思わなかった。)

冠詞ルール: a good idea - 「一つの良い考え」という、数えられる不特定の名詞なので`a`が付きます。

② think about / of ...:〜について考える(思考・検討)

`about`と`of`は似ていますが、微妙なニュアンスの違いがあります。

about vs of のニュアンス

think about: あるテーマについて、じっくり時間をかけて多角的に考えるイメージ。
think of: ある事柄が頭に「ポンと浮かぶ」、または「〜についてどう思う?」と軽く意見を求めるイメージ。

例文:We need to think about the problem seriously. (私たちはその問題について真剣に考える必要がある。)

冠詞ルール: the problem - 話題になっている特定の「その問題」を指すため、定冠詞`the`が付きます。

例文:What do you think of my new hairstyle? (私の新しい髪型、どう思う?)

冠詞ルール: my new hairstyle - 「私の」という所有格で特定されています。

例文:He is thinking of studying abroad. (彼は留学しようかと考えている。)

冠詞ルール: studying abroadは「留学すること」という動名詞句なので、冠詞は付きません。

ステップ4:thinkを使った頻出表現

thinkは会話の相槌やクッション言葉として、多くの決まり文句で使われます。

例文:"Are you free tomorrow?" "I think so." (「明日、暇ですか?」「そう思います。」)

冠詞ルール: `I think so`は「そう思う」という意味の定型句で、`so`が前の文の内容(freeであること)を指しています。

例文:Let me think... I'll have the steak. (えーっと、考えさせて... ステーキにします。)

冠詞ルール: `the steak` - メニューにある特定の「そのステーキ」を指すため`the`が付きます。

例文:Come to think of it, I haven't seen him today. (考えてみれば、今日彼に会っていないな。)

冠詞ルール: `Come to think of it`は「そういえば、考えてみれば」という意味の定型句です。

まとめ:thinkマスターへの最終確認

お疲れ様でした!`think`の使い分けは、話している内容が「意見」なのか「思考プロセス」なのかを意識することが鍵です。

この3つのポイントを意識すれば、あなたはもう`think`を自在に操れるようになります。自分の意見を表現したり、考えを巡らせたりする際に、ぜひ積極的に使ってみてください!