think も不規則動詞です。過去形と過去分詞形が同じ thought になり、`th`の発音や`ought`の綴りが特徴的です。しっかり覚えましょう。
活用形 | 形 | 例文(クリックで発音) |
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原形 (Base Form) | think | I think so. |
三単現形 (3rd Person Singular) | thinks | She thinks it's a good idea. |
過去形 (Past) | thought | I thought you were busy. |
過去分詞形 (Past Participle) | thought | I have often thought about it. |
現在分詞形 (Present Participle) | thinking | What are you thinking about? |
think の根本的なイメージは、「頭の中で『思考を巡らせる』こと」です。この頭脳活動が、「意見」という静的な状態か、「思考」という動的なプロセスかで、文法が変わります。
think の本質は、頭の中で情報を処理し、ある結論(意見)を導き出したり、あるテーマについて思考を巡らせたりする、内面的な精神活動全般を指します。
この2つの違いを理解することが、thinkをマスターする鍵です。
「意見」と「思考」の2つの側面から、具体的な使い方を冠詞ルールと共に見ていきましょう。
自分の意見や推量を述べるときの最も一般的な形です。口語では`that`はしばしば省略されます。
例文:I think this is a great book.
(これは素晴らしい本だと思います。)
a great book
- 「(世の中にある本の中で)一冊の素晴らしい本」という不特定なものを指すため、不定冠詞`a`が付きます。
例文:She didn't think it was a good idea.
(彼女はそれが良い考えだとは思わなかった。)
a good idea
- 「一つの良い考え」という、数えられる不特定の名詞なので`a`が付きます。
`about`と`of`は似ていますが、微妙なニュアンスの違いがあります。
think about: あるテーマについて、じっくり時間をかけて多角的に考えるイメージ。
think of: ある事柄が頭に「ポンと浮かぶ」、または「〜についてどう思う?」と軽く意見を求めるイメージ。
例文:We need to think about the problem seriously.
(私たちはその問題について真剣に考える必要がある。)
the problem
- 話題になっている特定の「その問題」を指すため、定冠詞`the`が付きます。
例文:What do you think of my new hairstyle?
(私の新しい髪型、どう思う?)
my new hairstyle
- 「私の」という所有格で特定されています。
例文:He is thinking of studying abroad.
(彼は留学しようかと考えている。)
studying abroad
は「留学すること」という動名詞句なので、冠詞は付きません。
thinkは会話の相槌やクッション言葉として、多くの決まり文句で使われます。
例文:"Are you free tomorrow?" "I think so."
(「明日、暇ですか?」「そう思います。」)
例文:Let me think... I'll have the steak.
(えーっと、考えさせて... ステーキにします。)
例文:Come to think of it, I haven't seen him today.
(考えてみれば、今日彼に会っていないな。)
お疲れ様でした!`think`の使い分けは、話している内容が「意見」なのか「思考プロセス」なのかを意識することが鍵です。
この3つのポイントを意識すれば、あなたはもう`think`を自在に操れるようになります。自分の意見を表現したり、考えを巡らせたりする際に、ぜひ積極的に使ってみてください!