help は、edを付けるだけで過去形・過去分詞形になる規則動詞です。活用は非常にシンプルです。
活用形 | 形 | 例文(クリックで発音) |
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原形 (Base Form) | help | Can you help me? |
三単現形 (3rd Person Singular) | helps | Music helps me relax. |
過去形 (Past) | helped | He helped me a lot. |
過去分詞形 (Past Participle) | helped | I have helped him before. |
現在分詞形 (Present Participle) | helping | Thank you for helping me. |
help をマスターする鍵は、その「力を添える」という協力のイメージを理解することです。
help の本質は、誰かが何かを成し遂げようとしている時に、そこに自分の力を「加えて」、その人の負担を軽くしたり、状況を良くしたりすることです。二人で重い箱を運ぶように、協力して目的を達成するイメージです。そのため、「〜に役立つ」という意味にも発展します。
`help`の後ろに「人」と「動詞」を続ける場合、その動詞は`to do`(不定詞)と`do`(原形)のどちらの形も使えます。特に口語(話し言葉)では、`to`を省略した原形の`do`が使われることが非常に多いです。
重要ルール: `help`の後ろは`to`があってもなくてもOK!
→ `He helped me to find my keys.` (彼は私が鍵を見つけるのを手伝ってくれた)
→ `He helped me find my keys.` (同上。より口語的)
どちらも全く同じ意味で、文法的に正しいです。
例文:Could you help me move this table?
(このテーブルを動かすのを手伝っていただけますか?)
this table
- 「この」という指示詞で特定されています。
具体的な動作ではなく、人や物事を直接「助ける」という使い方です。何を手伝うかは`with`を使って示すことができます。
例文:He kindly helped me with my heavy luggage.
(彼は親切にも、私の重い荷物を手伝ってくれた。)
my heavy luggage
- 所有格`my`と形容詞`heavy`で特定されています。
例文:A good night's sleep will help your cold.
(ぐっすり眠れば、あなたの風邪はよくなりますよ(助けになりますよ)。)
A good night's sleep
- 「ある一つのぐっすりとした睡眠」というかたまりで`a`が付きます。your cold
- 所有格で特定されています。
`help`は`can't`と結びつくことで、「助ける」とは全く違う「避けることができない」という意味の重要イディオムになります。
「〜することを避けることができない」→「〜せずにはいられない」「思わず〜してしまう」という意味の定型句です。後ろの動詞は必ず`-ing`形になります。
例文:The story was so funny that I couldn't help laughing.
(その話はとても面白かったので、笑わずにはいられなかった。)
The story
- 話題になっている特定の物語なので`the`が付きます。
例文:I can't help thinking about the future of our planet.
(私たちの地球の未来について考えずにはいられない。)
the future of our planet
- 「私たちの地球の」と特定されている未来なので`the`が付きます。
お疲れ様でした!`help`が「協力」の気持ちを表すポジティブな動詞であり、文法的にもイディオムとしても重要な役割を持つことがお分かりいただけたでしょうか。
`help`は、人と人との関係を円滑にするための基本動詞です。誰かを助ける時、あるいは助けを求める時、このページの表現をぜひ使ってみてください!