take も不規則動詞です。過去形took、過去分詞形takenというユニークな形をしっかり覚えましょう。
活用形 | 形 | 例文(クリックで発音) |
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原形 (Base Form) | take | I'll take it. |
三単現形 (3rd Person Singular) | takes | It takes time. |
過去形 (Past) | took | She took a picture. |
過去分詞形 (Past Participle) | taken | This seat is taken. |
現在分詞形 (Present Participle) | taking | He is taking a test. |
take の根本的なイメージは、「自分の意思で、対象物を自分のコントロール下に『取り込む』」ことです。
take の本質は、話し手が主体的に・積極的に、手や意識を伸ばして、何かを自分の支配領域に「ひょいっと」取り込むイメージです。偶然手に入る`get`とは違い、そこには話し手の「選択」や「意思」がはっきりと存在します。
コアイメージを元に、takeの具体的な使い方を冠詞ルールと共に見ていきましょう。
物理的に何かを掴んだり、人や物をある場所へ移動させたりする、最も基本的な使い方です。
例文:She took a pen from her bag.
(彼女はカバンからペンを一本取り出した。)
a pen
- 「(たくさんある中の)どれか一本のペン」という不特定のものを指すため`a`が付きます。her bag
- 「彼女の」という所有格で特定されています。
例文:I'll take my son to the zoo tomorrow.
(明日、息子を動物園に連れて行きます。)
my son
- 所有格で特定。the zoo
- 行き先として話題になっている特定の動物園なので`the`が付きます。
takeは「(ここからどこかへ)連れていく・持っていく」、bringは「(どこかからここへ)連れてくる・持ってくる」という、`go`と`come`の関係に似た方向性の違いがあります。
多くの交通手段の中から、特定のものを「選んで利用する」というニュアンスで使います。
例文:You should take the train.
(電車に乗るべきですよ。)
the train
- 特定の交通手段として「電車」を指しています。`a train`とすると「(どれか)一本の電車」という意味合いになりますが、交通手段として話す場合は`the`が一般的です。
例文:Let's take a taxi.
(タクシーに乗りましょう。)
a taxi
- 「(流れている中から)一台のタクシーを捕まえる」というニュアンスで、不特定の`a`が使われます。
主語に`It`を置き、「〜するには(時間や労力が)取られる」という形で非常によく使われます。
例文:It takes about 30 minutes to walk to the station.
(駅まで歩いて約30分かかります。)
30 minutes
- 具体的な数字で示されているため冠詞は不要。the station
- 話題の特定の駅なので`the`が付きます。
授業や休憩、休暇などを、自分の時間として「確保する」イメージです。
例文:I'm taking an online English course.
(私はオンラインの英語コースを受講しています。)
an online English course
- 世の中にたくさんあるコースの中の「ある一つの」コース、という不特定のものを指すため`an`が付きます。
例文:Let's take a break.
(休憩を取りましょう。)
a break
- 「一回の休憩」という数えられる単位として捉えるため`a`が付きます。
決まり文句として覚えるべき表現がたくさんあります。
例文:Can you take a picture for me?
(私のために写真を一枚撮ってくれませんか?)
a picture
- 「一枚の写真」なので`a`が付きます。
例文:You need to take this medicine after every meal.
(毎食後にこの薬を飲む必要があります。)
this medicine
- 「この」という指示詞で特定。every meal
- `every`が付く場合、冠詞は付きません。
例文:The plane will take off on time.
(飛行機は定刻に離陸します。)
The plane
- 話題になっている特定の飛行機なので`the`。on time
は「時間通りに」という定型句です。
例文:Please take off your shoes here.
(ここで靴を脱いでください。)
your shoes
- 所有格で特定。
例文:Don't forget to take out the garbage.
(ゴミを出すのを忘れないでね。)
the garbage
- 家にある「そのゴミ」という特定のものを指すため`the`が使われます。
例文:I will take care of the rest.
(残りは私が面倒を見ます(やります)。)
the rest
- 「残り全部」という特定の範囲を指すため`the`が付きます。
お疲れ様でした!takeの「積極的な取り込み」のイメージと、そこから広がる多様な使い方、そして冠詞のルールについて理解が深まったでしょうか。
takeは日常会話で息をするように使われる動詞です。このページの例文やパターンを繰り返し練習し、ぜひ自分のものにしてください!