start

ステップ1:動詞startの活用

start は、edを付けるだけで過去形・過去分詞形になる規則動詞です。活用は非常にシンプルです。

活用形例文(クリックで発音)
原形 (Base Form)startLet's start the meeting.
三単現形 (3rd Person Singular)startsThe show starts at 7 p.m.
過去形 (Past)startedIt started to rain.
過去分詞形 (Past Participle)startedHe has already started.
現在分詞形 (Present Participle)startingI'm starting a new hobby.

ステップ2:startのコアイメージとbeginとの違い

start をマスターする鍵は、その「第一歩」のイメージを理解し、`begin`との役割分担を意識することです。

startのコアイメージ:「停止状態から『第一歩を踏み出す』瞬間」

start の本質は、止まっていた物事が「動き出す、その最初の瞬間」にあります。エンジンの始動や、旅の出発など、ゼロからイチへの変化点を指します。そのため、`begin`に比べて、より日常的で、やや唐突な「さあ、やるぞ!」というニュアンスを持つことがあります。

ニュアンスの違い: start と begin

多くの場合交換可能ですが、微妙なニュアンスの違いがあります。

迷ったら、まずは口語的なstartを使うのが無難です。

ステップ3:本動詞startの基本パターン

「始める」というコアイメージが、様々な状況でどのように使われるか見ていきましょう。

① start + to do / -ing :〜し始める

後ろに動詞を続ける場合、`to do`(不定詞)と`-ing`(動名詞)のどちらを使っても、意味はほとんど変わりません。好きな方を使って大丈夫です。

例文:The baby started to cry. / The baby started crying. (赤ちゃんが泣き始めた。)

冠詞ルール: The baby - 話題になっている特定の赤ちゃんなので、定冠詞`the`が付きます。

例文:I started to learn Spanish last year. / I started learning Spanish last year. (私は去年、スペイン語を学び始めた。)

冠詞ルール: Spanish - 言語名(固有名詞)なので冠詞は付きません。

② [名詞]を始める、が始まる

仕事や会議、エンジンなど、具体的な物事を始めたり、始動させたりする場合の使い方です。

例文:She decided to start her own business. (彼女は自身の事業を始めることに決めた。)

冠詞ルール: her own business - 「彼女自身の」と所有格で特定されています。

例文:What time does the concert start? (そのコンサートは何時に始まりますか?)

冠詞ルール: the concert - これから見る(または話題の)特定のコンサートなので`the`が付きます。

例文:Push a button to start the engine. (ボタンを押してエンジンをかけてください。)

冠詞ルール: a button - 「(どれか)一つのボタン」なので`a`。the engine - 車の特定のエンジンなので`the`。

ステップ4:startを使った頻出句動詞

start over (最初からやり直す): My computer crashed and I had to start over. (コンピュータがクラッシュして、最初からやり直さなければならなかった。)

冠詞ルール: My computer - 所有格で特定されています。

start up (事業を始める、始動する): He used his savings to start up a new cafe. (彼は貯金を使って新しいカフェを始めた。)

冠詞ルール: his savings - 所有格で特定。a new cafe - 「一軒の新しいカフェ」なので`a`。

まとめ:startマスターへの最終確認

お疲れ様でした!`start`が、物事の「第一歩」を表す、非常に使いやすい動詞であることがお分かりいただけたでしょうか。

何か新しいことを始める時、会議を始める時、エンジンをかける時、あなたの周りは`start`で溢れています。ぜひ意識して使ってみてください!