start は、edを付けるだけで過去形・過去分詞形になる規則動詞です。活用は非常にシンプルです。
活用形 | 形 | 例文(クリックで発音) |
---|---|---|
原形 (Base Form) | start | Let's start the meeting. |
三単現形 (3rd Person Singular) | starts | The show starts at 7 p.m. |
過去形 (Past) | started | It started to rain. |
過去分詞形 (Past Participle) | started | He has already started. |
現在分詞形 (Present Participle) | starting | I'm starting a new hobby. |
start をマスターする鍵は、その「第一歩」のイメージを理解し、`begin`との役割分担を意識することです。
start の本質は、止まっていた物事が「動き出す、その最初の瞬間」にあります。エンジンの始動や、旅の出発など、ゼロからイチへの変化点を指します。そのため、`begin`に比べて、より日常的で、やや唐突な「さあ、やるぞ!」というニュアンスを持つことがあります。
多くの場合交換可能ですが、微妙なニュアンスの違いがあります。
I need to start my car.
(車のエンジンをかける必要がある)The story begins with "Once upon a time..."
(その物語は「昔々あるところに…」で始まる)迷ったら、まずは口語的なstartを使うのが無難です。
「始める」というコアイメージが、様々な状況でどのように使われるか見ていきましょう。
後ろに動詞を続ける場合、`to do`(不定詞)と`-ing`(動名詞)のどちらを使っても、意味はほとんど変わりません。好きな方を使って大丈夫です。
例文:The baby started to cry. / The baby started crying.
(赤ちゃんが泣き始めた。)
The baby
- 話題になっている特定の赤ちゃんなので、定冠詞`the`が付きます。
例文:I started to learn Spanish last year. / I started learning Spanish last year.
(私は去年、スペイン語を学び始めた。)
Spanish
- 言語名(固有名詞)なので冠詞は付きません。
仕事や会議、エンジンなど、具体的な物事を始めたり、始動させたりする場合の使い方です。
例文:She decided to start her own business.
(彼女は自身の事業を始めることに決めた。)
her own business
- 「彼女自身の」と所有格で特定されています。
例文:What time does the concert start?
(そのコンサートは何時に始まりますか?)
the concert
- これから見る(または話題の)特定のコンサートなので`the`が付きます。
例文:Push a button to start the engine.
(ボタンを押してエンジンをかけてください。)
a button
- 「(どれか)一つのボタン」なので`a`。the engine
- 車の特定のエンジンなので`the`。
start over (最初からやり直す): My computer crashed and I had to start over.
(コンピュータがクラッシュして、最初からやり直さなければならなかった。)
My computer
- 所有格で特定されています。
start up (事業を始める、始動する): He used his savings to start up a new cafe.
(彼は貯金を使って新しいカフェを始めた。)
his savings
- 所有格で特定。a new cafe
- 「一軒の新しいカフェ」なので`a`。
お疲れ様でした!`start`が、物事の「第一歩」を表す、非常に使いやすい動詞であることがお分かりいただけたでしょうか。
何か新しいことを始める時、会議を始める時、エンジンをかける時、あなたの周りは`start`で溢れています。ぜひ意識して使ってみてください!