sleep は不規則動詞です。過去形と過去分詞形が同じ slept になる、`keep`と同じタイプの変化をします。
活用形 | 形 | 例文(クリックで発音) |
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原形 (Base Form) | sleep | I need to sleep. |
三単現形 (3rd Person Singular) | sleeps | My cat sleeps all day. |
過去形 (Past) | slept | I slept well last night. |
過去分詞形 (Past Participle) | slept | Have you slept enough? |
現在分詞形 (Present Participle) | sleeping | The baby is sleeping. |
sleep をマスターする鍵は、それが「状態」を表す言葉だと理解し、「動作」を表す他の表現と区別することです。
sleep の本質は、ベッドに入ったり、目をつぶったりする「動作」ではなく、その結果として訪れる「意識がなく、休息している状態」そのものです。`be`動詞のように状態を表すため、`be sleeping`と進行形で使われることが非常に多いのが特徴です。
「寝る」という一連の流れを、3つの動詞で分担しています。
I usually go to bed at 11 p.m.
(普段11時に寝床につきます)I couldn't fall asleep last night.
(昨夜はなかなか寝付けなかった)I want to sleep for eight hours.
(8時間眠りたい)`sleep`は「眠る」という状態を表す自動詞なので、基本的に目的語をとりません。「どのくらい」眠るか、のように、時間や様子を表す副詞句を伴うことがほとんどです。
例文:I couldn't sleep at all last night because of the noise.
(昨夜は騒音のせいで全く眠れなかった。)
the noise
- その時聞こえていた特定の騒音なので、定冠詞`the`が付きます。
例文:The baby is sleeping soundly in her crib.
(赤ちゃんはベビーベッドでぐっすり眠っている。)
The baby
- 特定の赤ちゃん。her crib
- 所有格で特定されています。
sleep in ((意図的に)朝寝坊する): I love to sleep in on a rainy Saturday.
(雨の土曜日に朝寝坊するのが大好きだ。)
a rainy Saturday
- 「ある一つの雨の土曜日」という不特定のものを指すため`a`が付きます。
sleep over ((友人宅などに)外泊する): My daughter wants to sleep over at her friend's house.
(私の娘は友達の家に泊まりたがっている。)
her friend's house
- 所有格で特定されています。
`sleep`は「睡眠」という、数えられない名詞(不可算名詞)としても非常によく使われます。
例文:You need to get more sleep.
(あなたはもっと睡眠をとる必要があります。)
例文:I had a good night's sleep.
(昨夜はぐっすり眠れた。)
a good night's sleep
- 「ある一夜の良い睡眠」という、ひとまとまりの経験として捉えるため、`a`が付きます。非常によく使われる定型句です。
お疲れ様でした!`sleep`が「眠っている状態」そのものに焦点を当てた動詞であることが、お分かりいただけたでしょうか。
日本語の「寝る」という言葉に惑わされず、英語では「寝床につく→寝入る→眠っている」という時間の流れを意識することで、これらの表現を自然に使い分けることができるようになります!