drink は、`sing-sang-sung`や`begin-began-begun`と同じく、母音が`i→a→u`と変化する代表的な不規則動詞です。この変化は必ず覚えましょう。
活用形 | 形 | 例文(クリックで発音) |
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原形 (Base Form) | drink | What do you want to drink? |
三単現形 (3rd Person Singular) | drinks | He drinks a lot of water. |
過去形 (Past) | drank | I drank too much coffee. |
過去分詞形 (Past Participle) | drunk | Have you ever drunk coconut water? |
現在分詞形 (Present Participle) | drinking | The cat is drinking milk. |
注意: 形容詞の`drunk`は「酔っぱらった」という意味です。動詞の過去分詞形と形が同じなので、文脈で判断しましょう。(例:`He has drunk too much.` (彼は飲みすぎた) vs `He is drunk.` (彼は酔っている))
drink をマスターする鍵は、その「直接的な飲用行為」のイメージを理解し、より広い「飲み物を楽しむ経験」を表す`have`との違いを意識することです。
drink の本質は、「液体を体内に取り込む」という、非常に直接的で物理的なアクションそのものです。`eat`と同様に、何を飲むかという「飲み物」自体に焦点が当たることが多いです。一方、`have`は「お茶の時間を持つ」のように、より広い「経験」を表すことができます。
He is drinking a glass of juice.
(彼は一杯のジュースを飲んでいる)Let's have some coffee together.
(一緒にコーヒーでも飲みましょう)日常会話では、`have`の方がより頻繁に使われる傾向があります。
水やお茶、ジュースなど、具体的な飲み物を目的語にとる、最も基本的な使い方です。
例文:It is recommended to drink eight glasses of water a day.
(1日に8杯の水を飲むことが推奨されています。)
eight glasses of water
- `water`は不可算名詞ですが、`glass`という数えられる器で量を表しています。a day
- 「1日につき」という単位を表す`a`です。
例文:I usually drink green tea in the morning.
(私は普段、朝に緑茶を飲みます。)
green tea
- 一般的な「緑茶」という種類の飲み物なので、冠詞は付きません。the morning
- 「朝に」という特定の時間帯を表す定型句です。
目的語を伴わずに`drink`と言うと、文脈によっては「お酒を飲む(飲酒する)」という意味になります。これは非常に重要な文化的背景を持つ使い方です。
例文:I don't drink.
(私はお酒を飲みません(飲めません)。)
例文:He went out for a drink with his colleagues.
(彼は同僚たちと一杯飲みに出かけた。)
a drink
- この場合の`a drink`は、通常「アルコール飲料一杯」を意味します。
drink up (〜をすっかり飲み干す): We drank up all the wine.
(私たちはそのワインを全部飲み干してしまった。)
all the wine
- `the wine`で特定のワインを指し、`all`でその全てを、と強調しています。
drink to ... (〜に乾杯する): Let's drink to your success!
(あなたの成功に乾杯!)
your success
- 所有格で特定されています。
お疲れ様でした!`drink`が、液体を飲む「直接的な行為」を表し、特に「飲酒」という重要な社会的意味を持つことがお分かりいただけたでしょうか。
`drink`はシンプルな動詞ですが、その背景にあるニュアンスを理解することで、より円滑なコミュニケーションが可能になります。まずは`I'd like to have a drink.`と、`have`と`drink`を両方使って、丁寧に飲み物を注文する練習から始めてみてはいかがでしょうか。