set は、`put`と同じく、原形・過去形・過去分詞形がすべて同じ形という、シンプルで覚えやすい不規則動詞です。
活用形 | 形 | 例文(クリックで発音) |
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原形 (Base Form) | set | Please set the table. |
三単現形 (3rd Person Singular) | sets | The sun sets in the west. |
過去形 (Past) | set | I set my alarm for seven. |
過去分詞形 (Past Participle) | set | The date has been set. |
現在分詞形 (Present Participle) | setting | He is setting up a new business. |
set をマスターする鍵は、その「丁寧な配置」と「準備完了」のイメージを理解することです。
set の本質は、何かをあるべき場所に、機能するように、または準備が整った状態になるように「注意深く、しっかりと配置・設定する」ことです。ただポンと置く`put`とは違い、そこには意図と正確さが伴います。
I put a cup on the table.
(テーブルにカップを置いた)I set the table for dinner.
(夕食のために食卓の用意をした)「設定・配置」というコアイメージが、物理的なモノだけでなく、目標やルールなど抽象的な事柄にも応用されるのを見ていきましょう。
`put`よりも丁寧、または、ある機能を持つように「設置する」というニュアンスで使われます。
例文:She set a vase of flowers on the piano.
(彼女はピアノの上に花瓶を置いた。)
a vase of flowers
- 「花が生けられた一つの花瓶」。the piano
- そこにある特定のピアノ。
目標やルール、価格などを「制定する」、記録を「打ち立てる」など、基準を定める場面で広く使われます。
例文:I have set a clear goal for this year.
(私は今年の明確な目標を一つ設定した。)
a clear goal
- 「一つの明確な目標」という不特定のものを指すため`a`。this year
- 指示詞で特定。
例文:He set a new world record.
(彼は世界新記録を打ち立てた。)
a new world record
- 「一つの新しい世界記録」なので`a`。
目覚まし時計やタイマーを特定の時間に「合わせる」、物語の舞台を特定の時代や場所に「設定する」といった使い方です。
例文:I set the alarm for 6:30 a.m.
(私は目覚ましを午前6時30分にセットした。)
the alarm
- 自分の持っている特定の目覚まし時計なので`the`。
例文:The story is set in a small village in the 19th century.
(その物語は19世紀の小さな村を舞台にしている。)
The story
- 特定の物語。a small village
- 不特定の「一つの小さな村」。the 19th century
- 特定の「19世紀」。
`set`が自動詞として使われる特別な用法です。太陽や月が地平線の下に「セットされる」イメージです。
例文:We enjoyed watching the sun set.
(私たちは太陽が沈むのを見て楽しんだ。)
the sun
- 太陽は一つしかないので常に`the`。
`set`は句動詞の形で使われることが非常に多く、これらを覚えることが`set`マスターへの鍵です。
set up (〜を設立する、準備する、組み立てる): He set up a software company.
(彼はソフトウェア会社を設立した。)
a software company
- 「一社のソフトウェア会社」なので`a`。
set off (出発する、〜を作動させる): We set off for the airport early in the morning.
(私たちは朝早くに空港へ向けて出発した。)
the airport
, the morning
- 特定の空港、特定の朝なので`the`。
set aside (〜を取っておく、確保する): I set aside some time each week to read a book.
(私は毎週、本を読むための時間をいくらか確保している。)
some time
- `time`は不可算名詞で「ある程度の時間」。a book
- 不特定の「一冊の本」。
お疲れ様でした!`set`の持つ「丁寧な配置・準備完了」のイメージが、汎用的な`put`との違いを生み出していることが、お分かりいただけたでしょうか。
`set`は、何かを「始める」「準備する」という前向きな場面で非常に活躍する動詞です。このページの表現を使って、ぜひあなたの目標などを`set`してみてください!