put は、原形・過去形・過去分詞形がすべて同じ形という、シンプルで覚えやすい不規則動詞です。
活用形 | 形 | 例文(クリックで発音) |
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原形 (Base Form) | put | Where should I put this? |
三単現形 (3rd Person Singular) | puts | She always puts sugar in her coffee. |
過去形 (Past) | put | I put the keys on the table. |
過去分詞形 (Past Participle) | put | He has put a lot of effort into it. |
現在分詞形 (Present Participle) | putting | I am putting on my jacket. |
時制の判断は文脈で!: `put`は過去形も同じ形なので、`He put...`という文が出てきた場合、三単現の`s`が付いていないことから「彼は置いた(過去形)」と判断するなど、文全体の文脈で時制を見極める必要があります。
put をマスターする鍵は、その「配置」のイメージと、常に「何を」「どこに」の情報が必要になるという文の構造を理解することです。
put の本質は、話し手が対象物(A)を、あるべき場所(B)へ「動かして、配置する」という、非常にシンプルな行為です。手で物を動かして、しかるべき場所にポンと置くイメージです。
`put`は、「何を置くか(A)」という目的語と、「どこに置くか(B)」という場所の情報がほぼ必ずセットで必要になります。「I put.」だけで文が終わることはまずありません。「I put the book on the desk.」のように、`put A on B`の形が基本となります。
「配置する」というコアイメージが、物理的な場所だけでなく、比喩的な状況にも使われるのを見ていきましょう。
最も基本的な使い方です。`in` (中に), `on` (上に), `under` (下に) などの前置詞と共に使われます。
例文:He put a letter in the mailbox.
(彼は手紙を郵便受けに入れた。)
a letter
- 「一通の手紙」という不特定のものなので`a`。the mailbox
- そこにある特定の郵便受けを指すので`the`。
例文:Can you put your signature here?
(ここにあなたのサインを書いていただけますか?)
your signature
- 「あなたの」という所有格で特定されています。
言葉や考えを、特定の「言い方」に「置く」という比喩的な使い方です。
例文:To put it another way, we need a new plan.
(別の言い方をすれば、我々には新しい計画が必要です。)
`put`は前置詞と結びつくことで、全く新しい意味を持つ句動詞になります。これらを使えると、表現力が一気にアップします。
put on (〜を身につける): It's cold. You should put on a coat.
(寒いですよ。コートを着るべきです。)
a coat
- 「一着のコート」という不特定のものなので`a`。
put off (〜を延期する): They decided to put off the wedding.
(彼らは結婚式を延期することに決めた。)
the wedding
- 話題になっている特定の結婚式なので`the`。
put out (〜(火など)を消す): It took two hours to put out the fire.
(その火事を消すのに2時間かかった。)
the fire
- 特定の火事を指すので`the`。
put up with (〜を我慢する): I can't put up with his selfish attitude.
(彼のわがままな態度には我慢できない。)
his selfish attitude
- 所有格`his`と形容詞`selfish`で特定された「態度」。
put away (〜を片付ける): Please put away your books after you finish.
(終わったらあなたの本を片付けてください。)
your books
- 所有格で特定。
お疲れ様でした!`put`の持つシンプルなイメージと、それが句動詞としていかに強力な広がりを持つか、お分かりいただけたでしょうか。
`put`自体はシンプルですが、前置詞との組み合わせで無限の表現を生み出します。まずはこのページの句動詞を完璧に覚えることから始めてみてください!