read は、スペルは変わりませんが発音が変わる、非常に特殊な不規則動詞です。
活用形 | 形 | 発音 | 例文(クリックで発音) |
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原形 (Base Form) | read | /riːd/ (リード) | I like to read. |
三単現形 (3rd Person Singular) | reads | /riːdz/ (リーズ) | She reads a book every day. |
過去形 (Past) | read | /red/ (レッド) | I read that book yesterday. |
過去分詞形 (Past Participle) | read | /red/ (レッド) | Have you read this book? |
現在分詞形 (Present Participle) | reading | /ˈriːdɪŋ/ (リーディング) | What are you reading? |
スペルが同じ`read`でも、文脈によって発音が全く異なります。色の「赤(red)」と同じ発音かどうかで区別しましょう。
I read a book every day.
I read a book yesterday.
この発音の違いを聞き分け、そして使い分けることが、`read`をマスターする上で最も重要です。
read の本質は、単に目で文字を追うだけでなく、書かれている記号を頭の中で「意味のある情報として解読・解釈する」という知的なプロセスです。本や新聞だけでなく、人の表情や場の空気を「読み取る」という比喩的な意味に広がるのも、この「解釈する」というコアイメージがあるからです。
本、雑誌、メール、標識など、文字で書かれたものを読む、最も基本的な使い方です。
例文:I'm reading a really interesting novel.
(私はとても面白い小説を読んでいます。)
a really interesting novel
- 「一冊の、とても面白い小説」という不特定のものを指すため`a`が付きます。
例文:He reads the newspaper on his commute.
(彼は通勤中に新聞を読みます。)
the newspaper
- 特定の新聞(例えば朝日新聞など)または、「新聞というメディア」を指して`the`が使われます。his commute
- 所有格で特定されています。
`give`と同じように、目的語を2つ取ることができます。`read 人 物` と `read 物 to 人` の両方の形を覚えましょう。
例文:My mother read me a bedtime story every night.
(母は毎晩、私に寝る前のお話を読み聞かせてくれた。)
a bedtime story
- 「ある一つのお話」なので`a`が付きます。
例文:The teacher read a poem to the class.
(先生はクラスの生徒たちに一編の詩を読み聞かせた。)
a poem
- 「一編の詩」。the class
- 特定の「そのクラス」。
人以外のものが主語になり、そこに書かれている内容を示す使い方です。`say`と似た働きをします。
例文:The sign reads, "Danger: Keep Out."
(その標識には「危険:立入禁止」と書いてある。)
The sign
- 特定の標識なので`the`が付きます。
read through (〜を(確認のために)通読する): Please read through this report before the meeting.
(会議の前にこの報告書に目を通しておいてください。)
this report
- 指示詞で特定。the meeting
- 特定の会議。
read out (〜を読み上げる): He read out the names of the winners.
(彼は受賞者の名前を読み上げた。)
the names of the winners
- 「その受賞者たちの名前」と特定されているため`the`が付きます。
お疲れ様でした!`read`の使い方はシンプルですが、発音という大きな落とし穴があることがお分かりいただけたでしょうか。
文脈から現在形か過去形かを見抜き、正しく発音できるようになることが、`read`マスターの証です。洋書や英語ニュースを読む際には、ぜひこの発音の違いを意識してみてください!