cook

ステップ1:動詞cookの活用

cook は、edを付けるだけで過去形・過去分詞形になる規則動詞です。活用は非常にシンプルです。

活用形例文(クリックで発音)
原形 (Base Form)cookI have to cook dinner.
三単現形 (3rd Person Singular)cooksMy mother cooks every day.
過去形 (Past)cookedHe cooked a delicious meal.
過去分詞形 (Past Participle)cookedThe fish is perfectly cooked.
現在分詞形 (Present Participle)cookingWhat are you cooking?

ステップ2:cookのコアイメージとmakeとの違い

cook をマスターする鍵は、その「熱を加える」という具体的な調理法をイメージすることです。

cookのコアイメージ:「熱を加えて、食材を食べられるように『調理する』」

cook の本質は、焼く、煮る、炒める、蒸すなど、食材に「熱を加えて調理する」という行為全般を指します。火や熱が介在するのが`cook`です。そのため、熱を加えないサラダやサンドイッチには、通常`cook`は使いません。

ニュアンスの違い: cook と make

コーヒーを入れるのは`make coffee`、サンドイッチを作るのも`make a sandwich`です。`cook`は「加熱」とセットで覚えましょう。

ステップ3:本動詞cookの基本パターン

① [料理]を作る / 料理をする

具体的な料理名を目的語に取る使い方と、単に「料理する」という行為そのものを指す使い方があります。

例文:I'm cooking a special dinner for her birthday. (私は彼女の誕生日のために、特別なディナーを作っています。)

冠詞ルール: a special dinner - 「ある一つの特別なディナー」という不特定のものを指すため`a`。her birthday - 所有格で特定されています。

例文:Who cooked last night? (昨夜は誰が料理したの?)

冠詞ルール: この文では`cook`が「料理をする」という自動詞として使われており、冠詞が付く目的語はありません。

② [人]に[料理]を作ってあげる

`give`と同じように、目的語を2つ取ることができます。`cook 人 物` と `cook 物 for 人` の両方の形を覚えましょう。

例文:My husband sometimes cooks me a wonderful breakfast. (私の夫は時々、私に素晴らしい朝食を作ってくれます。)

冠詞ルール: `me`は代名詞。a wonderful breakfast - 「ある一つの素晴らしい朝食」なので`a`。

例文:I cooked some pasta for my kids. (私は子供たちのためにパスタをいくつか作った。)

冠詞ルール: some pasta - `pasta`は不可算名詞ですが、「ある程度の量」を示す`some`が付いています。my kids - 所有格で特定。

ステップ4:最重要!名詞のcookとcookerの違い

動詞の`cook`と形が同じ名詞`cook`、そしてそれに似た`cooker`は、意味が全く違うので、絶対に区別して覚えましょう。

cook vs. cooker vs. cooking

cook (名詞)料理人: He is a professional cook. (彼はプロの料理人です。)

冠詞ルール: a professional cook - 「一人のプロの料理人」なので`a`。

cooker (名詞)調理器具: I bought a new rice cooker yesterday. (昨日、新しい炊飯器を買った。)

冠詞ルール: a new rice cooker - 「一台の新しい炊飯器」なので`a`。

cooking (名詞)料理すること: My hobby is cooking. (私の趣味は料理です。)

冠詞ルール: cooking - 「料理すること」という行為(動名詞)なので冠詞は付きません。

まとめ:cookマスターへの最終確認

お疲れ様でした!`cook`が「熱を加える」という具体的な調理法を指す動詞であることが、お分かりいただけたでしょうか。

今度キッチンに立つときは、「これは`cook`かな? `make`かな?」と考えてみてください。その意識が、あなたの食に関する英語表現をより正確にします!