need

ステップ1:動詞needの活用

need は、edを付けるだけで過去形・過去分詞形になる規則動詞です。活用は非常にシンプルです。

活用形例文(クリックで発音)
原形 (Base Form)needI need your help.
三単現形 (3rd Person Singular)needsShe needs a new computer.
過去形 (Past)neededI needed to talk to him.
過去分詞形 (Past Participle)neededThis is all I have ever needed.
現在分詞形 (Present Participle)needingThe people needing help gathered.

ステップ2:needのコアイメージとwantとの違い

need をマスターする鍵は、その「必要不可欠」という感覚を理解することです。

needのコアイメージ:「生存や目的達成に『不可欠なもの』を必要としている状態」

need の本質は、水や空気のように、それがないと生存できない、あるいは目的を達成できない、という「客観的な必要性」です。「あれば嬉しい」という主観的な願望の`want`とは違い、`need`にはもっと切羽詰まった、必須のニュアンスがあります。

ニュアンスの違い: want と need

ステップ3:本動詞needの基本パターン

`need`の後ろに「名詞」が来るか「動詞」が来るかで、文の形が決まります。

① need + [名詞]:〜が必要だ

物や助けなど、具体的な名詞が「必要である」と表現する、最も基本的な使い方です。

例文:I need a little more time. (もう少し時間が必要です。)

冠詞ルール: a little more time - `time`は不可算名詞で、「もう少しの時間」という量を表す`a little more`が付いています。

例文:You will need a passport to enter the country. (その国に入国するにはパスポートが必要です。)

冠詞ルール: a passport - 「一冊のパスポート」という不特定のものを指すため`a`。the country - 話題の特定の国なので`the`。

② need + to do:〜する必要がある(最重要パターン)

主語が「〜すること」という行動を「する必要がある」という、義務や必要性を表す使い方です。`want to do`と同様に、後ろの動詞は必ず`to do`(不定詞)の形になります。

例文:We need to discuss the new plan. (私たちは新しい計画について議論する必要がある。)

冠詞ルール: the new plan - 特定の新しい計画なので`the`。

例文:You don't need to worry about it. (そのことについて心配する必要はありませんよ。)

冠詞ルール: `it`は代名詞なので冠詞は不要です。

③ [物] + needs + -ing:(物)は〜される必要がある(重要構文)

主語が「物」になり、その物が「〜される必要がある」という、受け身(受動態)のような意味を表す特殊な構文です。`needs to be + 過去分詞` とほぼ同じ意味になります。

例文:The house needs painting. (この家はペンキを塗られる必要がある。)

冠詞ルール: The house - 特定の家。この文は `The house needs to be painted.` と書き換え可能です。

例文:Your hair needs cutting. (髪を切る必要がありますね。)

冠詞ルール: Your hair - 所有格で特定。この文は `Your hair needs to be cut.` と書き換え可能です。

まとめ:needマスターへの最終確認

お疲れ様でした!`need`が、単なる願望の`want`とは一線を画す、「必要不可欠」という強い意味を持つ動詞であることがお分かりいただけたでしょうか。

この3つの構文を使いこなせれば、あなたの要求や必要性を、より的確かつ自然に伝えることができるようになります。まずはあなたの身の回りの`need`(必要なもの)を英語で表現してみましょう!