like は、dを付けるだけで過去形・過去分詞形になる規則動詞です。活用は非常にシンプルです。
活用形 | 形 | 例文(クリックで発音) |
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原形 (Base Form) | like | I like your new haircut. |
三単現形 (3rd Person Singular) | likes | He likes watching movies. |
過去形 (Past) | liked | She liked the gift. |
過去分詞形 (Past Participle) | liked | I have always liked reading. |
現在分詞形 (Present Participle) | liking | I'm starting to like it. |
like をマスターする鍵は、それが「動作」ではなく「感情の状態」を表す動詞だと理解することです。
like の本質は、ある対象物や行為に対して、「良いな」「楽しいな」というプラスの感情が心の中に存在している「状態」です。`love`ほど強くはなく、幅広い対象に使える、ごく一般的な「好み」を表します。
「好き」は継続的な心の状態なので、「好きになっている最中です」という意味の`I am liking...`という進行形には、原則としてなりません。
これは`know`や`want`などと同じ「状態動詞」のルールです。
`like`の後ろに「名詞」が来るか「動詞」が来るかで、文の形が決まります。
物、事、人など、具体的な名詞が「好き」だと表現する、最も基本的な使い方です。
例文:I like dogs more than cats.
(私は猫よりも犬が好きです。)
dogs
, cats
- 「犬というもの」「猫というもの」と、一般的な種類全体を指す場合、複数形にして冠詞は付けません。
例文:Do you like the new design of our website?
(私たちのウェブサイトの新しいデザインは気に入りましたか?)
the new design
- 「その新しいデザイン」と特定されているため、定冠詞`the`が付きます。
後ろに動詞を続ける場合、`to do`(不定詞)と`-ing`(動名詞)のどちらを使っても、意味はほとんど変わりません。一般的には、`-ing`形の方が、その行為自体を楽しんでいるニュアンスが強いとされます。
例文:He likes playing video games in his free time.
(彼は暇な時にテレビゲームをするのが好きだ。)
video games
- 一般的な「テレビゲーム」なので複数形・無冠詞。his free time
- 所有格で特定。
例文:I like to drink a cup of coffee after lunch.
(私は昼食後に一杯のコーヒーを飲むのが好きだ(習慣だ)。)
a cup of coffee
- 「一杯のコーヒー」。lunch
- 「昼食」という食事の名前には、通常冠詞は付きません。
動詞`like`をマスターするには、見た目がそっくりな他の`like`との違いを明確に区別する必要があります。
この3つの違いを理解することは、丁寧な英語を話す上で非常に重要です。
I want some water.
(水が欲しい)I like water.
(水が好きだ)I would like some water.
(お水をいただけますか)動詞の`like`(好きだ)と、前置詞の`like`(〜のように)は、形が同じなだけの全くの別物です。
動詞: I like your jacket.
(私はあなたのジャケットが好きです。)
前置詞: I want a jacket like yours.
(私はあなたのもののようなジャケットが欲しい。)
お疲れ様でした!`like`が「好み」という心の状態を表す動詞であり、他の`like`と明確に区別する必要があることがお分かりいただけたでしょうか。
この3つのポイントを押さえれば、あなたはもう`like`を恐れることはありません。自分の好きなものについて、`I like ...`を使ってどんどん話してみましょう!