love は、dを付けるだけで過去形・過去分詞形になる規則動詞です。活用は非常にシンプルです。
活用形 | 形 | 例文(クリックで発音) |
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原形 (Base Form) | love | I love you. |
三単現形 (3rd Person Singular) | loves | She loves animals. |
過去形 (Past) | loved | He loved his job. |
過去分詞形 (Past Participle) | loved | This song is loved by many people. |
現在分詞形 (Present Participle) | loving | He is a loving father. |
love をマスターする鍵は、その「強い愛情・情熱」のイメージを理解し、`like`との強度の違いを意識することです。
love の本質は、家族や恋人、あるいは趣味や食べ物など、特定の対象に対して「心から愛おしい、なくてはならない」と感じる、非常に強いプラスの感情です。`like`が「まあまあ良い」から「結構好き」まで幅広い一方、`love`は「最高に好き」「熱愛している」というレベルを表します。
`like`と`love`は、好きの「度合い」が全く異なります。
I like coffee.
(コーヒーは好きだよ)I love coffee. I drink it every morning.
(コーヒーが大好きで、毎朝飲むんだ)`like`と同様に、`love`も感情の「状態」を表すため、原則として`I am loving...`という進行形にはしません。(例外的に、今この瞬間を「最高に楽しんでいる」というニュアンスで`I'm loving this party!`のように使うこともありますが、まずは基本ルールを覚えましょう。)
文法的には`like`と非常によく似た使い方をします。
人、物、事柄など、具体的な名詞が「大好きだ」と表現する、最も基本的な使い方です。
例文:I love my family more than anything.
(私は何よりも家族を愛しています。)
my family
- 「私の」という所有格で特定されています。`anything`は代名詞です。
例文:She loves the beautiful scenery of the Swiss Alps.
(彼女はスイスアルプスの美しい景色が大好きです。)
the beautiful scenery
- `of the Swiss Alps`(スイスアルプスの)と特定されている「美しい景色」なので`the`が付きます。the Swiss Alps
は特定の山脈名なので`the`が付きます。
`like`と同様に、後ろに動詞を続ける場合、`to do`(不定詞)と`-ing`(動名詞)のどちらを使っても、意味はほとんど変わりません。
例文:My cat loves sleeping in a sunny spot.
(私の猫は日当たりの良い場所で寝るのが大好きです。)
My cat
- 所有格で特定。a sunny spot
- 「ある一つの日当たりの良い場所」なので`a`が付きます。
例文:We love to travel to new places.
(私たちは新しい場所へ旅をするのが大好きです。)
new places
- `place`は数えられる名詞で、ここでは不特定の「新しい場所」として複数形になっています。
`would like to`が`want to`の丁寧語であったように、`would love to`は`want to`をさらに強調し、「ぜひとも〜したいです!」という熱意のある願望を表す、非常に便利な丁寧表現です。
例文(会話):
A: We are having a barbecue this weekend. Would you like to come?
(今週末にバーベキューをするのですが、来ませんか?)
B: I'd love to! Thank you for the invitation.
(ぜひ行きたいです!ご招待ありがとうございます。)
a barbecue
- 「一回のバーベキュー」というイベントなので`a`。the invitation
- Aさんからの特定の「その招待」なので`the`。`I'd love to`は`I would love to`の短縮形です。
お疲れ様でした!`love`が、`like`よりも一段階上の、強い愛情や情熱を表現する動詞であることがお分かりいただけたでしょうか。
あなたの「大好き」なものや、「愛している」人について、ぜひ`love`を使って表現してみてください。あなたの気持ちが、より強く、より深く相手に伝わるはずです。