enjoy

ステップ1:動詞enjoyの活用

enjoy は、edを付けるだけで過去形・過去分詞形になる規則動詞です。`study`や`try`と違い、`y`の前が母音(o)なので、`y`は`i`に変わらずそのまま`ed`や`ing`を付けます。

活用形例文(クリックで発音)
原形 (Base Form)enjoyI hope you enjoy your stay.
三単現形 (3rd Person Singular)enjoysHe enjoys reading.
過去形 (Past)enjoyedWe enjoyed the party.
過去分詞形 (Past Participle)enjoyedI have really enjoyed this conversation.
現在分詞形 (Present Participle)enjoyingAre you enjoying yourself?

ステップ2:enjoyのコアイメージとlikeとの違い

enjoy をマスターする鍵は、それが「好み」という状態よりも、「楽しむ」という「経験」に焦点を当てていると理解することです。

enjoyのコアイメージ:「ある活動や経験の『プロセスから喜びを得る』こと」

enjoy の本質は、何かを「している最中」に喜びや満足感を「経験する」ことです。音楽を聴いている、食事をしている、旅行をしている、その「時間」や「プロセス」そのものからポジティブな感情を得ているイメージです。

ニュアンスの違い: like と enjoy

ステップ3:本動詞enjoyの基本パターン

`enjoy`には、後ろに続く動詞の形に絶対的なルールがあります。

① enjoy + -ing :〜することを楽しむ(最重要ルール)

`enjoy`の後に「〜すること」という動詞を続けたい場合、その動詞は必ず`-ing`形(動名詞)になります。`finish`と同じく、`to do`(不定詞)の形は絶対に使えません。

絶対ルール: `enjoy`の後ろは必ず`-ing`形!
→ 正:`I enjoy watching movies.` (映画を見ることが好きだ)
→ 誤:`I enjoy to watch movies.`

例文:My father enjoys listening to classical music. (私の父はクラシック音楽を聴くことを楽しみます。)

冠詞ルール: classical music - 「クラシック音楽」という一般的なジャンルを指すため、冠詞は付きません。

例文:We enjoyed talking with you. (私たちはあなたとお話しできて楽しかったです。)

冠詞ルール: `you`は代名詞なので冠詞は不要です。

② enjoy + [名詞]:〜を楽しむ

パーティーや食事、休暇など、具体的な「経験」や「出来事」を表す名詞を目的語に取ります。

例文:Did you enjoy your summer vacation? (夏休みは楽しみましたか?)

冠詞ルール: your summer vacation - 「あなたの」という所有格で特定されています。

例文:Please sit back, relax, and enjoy the show. (どうぞおくつろぎの上、ショーをお楽しみください。)

冠詞ルール: the show - これから始まる特定のショーなので`the`が付きます。

③ Enjoy yourself:楽しんでね

`enjoy`の後ろに目的語として`yourself`や`myself`などの再帰代名詞を置くと、「楽しんでください」「楽しみます」という意味の決まり文句になります。

例文:"I'm going to a concert tonight." "Great! Enjoy yourself!" (「今夜コンサートに行くんだ」「いいね!楽しんできてね!」)

冠詞ルール: a concert - 不特定の「ある一つのコンサート」。`Enjoy yourself!`は定型句です。

まとめ:enjoyマスターへの最終確認

お疲れ様でした!`enjoy`が、何かを「している最中」の楽しさを表現するための、いきいきとした動詞であることがお分かりいただけたでしょうか。

あなたの好きなこと、楽しいと感じる活動は何ですか?ぜひ`I enjoy -ing.`の形で、たくさん表現してみてください!