move

ステップ1:動詞moveの活用

move は、dを付けるだけで過去形・過去分詞形になる規則動詞です。活用は非常にシンプルです。

活用形例文(クリックで発音)
原形 (Base Form)moveI can't move my arms.
三単現形 (3rd Person Singular)movesThe earth moves around the sun.
過去形 (Past)movedShe moved to London.
過去分詞形 (Past Participle)movedI was moved by his speech.
現在分詞形 (Present Participle)movingThe train is moving.

ステップ2:moveのコアイメージを掴む

move をマスターする鍵は、その「位置の変化」というシンプルなイメージを理解することです。

moveのコアイメージ:「ある位置から、別の位置へと『場所を移す・移る』」

move の本質は、物や人が、ある地点(A)から別の地点(B)へと「位置を変える」という、全ての動きの基本です。この「位置の変化」というコアな感覚が、物理的な移動だけでなく、住居の移動(引っ越し)や、心の位置が動かされる(感動)といった比喩的な意味にも広がっていきます。

ステップ3:本動詞moveの基本パターン

① [物・体]を動かす(他動詞)、が動く(自動詞)

物理的に位置を変える、最も基本的な使い方です。

例文(他動詞):Could you help me move this sofa? (このソファを動かすのを手伝っていただけますか?)

冠詞ルール: this sofa - 「この」という指示詞で特定されています。

例文(自動詞):The leaves of the tree were moving in the wind. (その木々の葉が風に揺れていた(動いていた)。)

冠詞ルール: The leaves - 特定の葉。the tree - 特定の木。the wind - 一般的な「風」。

② 引っ越す

住居を移す「引っ越し」を表す、非常に一般的な使い方です。`move to [場所]`で「〜へ引っ越す」となります。

例文:We are moving to a new apartment next month. (私たちは来月、新しいアパートに引っ越します。)

冠詞ルール: a new apartment - 「ある一つの新しいアパート」という不特定のものを指すため`a`が付きます。

例文:My family moved here from Osaka three years ago. (私の家族は3年前に大阪からここに引っ越してきました。)

冠詞ルール: My family - 所有格で特定。Osaka - 都市名なので冠詞なし。

③ [人]を感動させる

物語やスピーチなどが、人の心の位置を「動かす」イメージから、「感動させる」という意味で使われます。特に受動態`be moved`の形で頻出します。

例文:His speech moved the entire audience. (彼のスピーチは聴衆全体を感動させた。)

冠詞ルール: His speech - 所有格で特定。the entire audience - 「その聴衆全体」と特定。

例文:I was deeply moved by the film. (私はその映画に深く感動した。)

冠詞ルール: the film - 話題になっている特定の映画なので`the`が付きます。

ステップ4:moveを使った頻出句動詞

move on (次に進む、過去を乗り越える): Let's move on to the next topic. (次の議題に進みましょう。)

冠詞ルール: the next topic - 「次の」と特定されている議題なので`the`。

move in / move out (入居する / 退居する): A new family moved in next door. (新しい家族が隣に引っ越してきた(入居してきた)。)

冠詞ルール: A new family - 不特定の「ある新しい家族」。

まとめ:moveマスターへの最終確認

お疲れ様でした!`move`が、物理的なものから心や住まいまで、あらゆる「位置の変化」を表す万能動詞であることがお分かりいただけたでしょうか。

あなたの身の回りの「動き」を、ぜひ`move`を使って表現してみてください。物理的な動きから、心の動きまで、`move`はあなたの表現を豊かにしてくれます。