make

ステップ1:動詞makeの活用を覚える

まずは基本の活用形です。主語や時制によって形が変わります。不規則動詞なので、過去形・過去分詞形はしっかり覚えましょう。

活用形例文(クリックで発音)
原形 (Base Form)makeThey make good cakes.
三単現形 (3rd Person Singular)makesShe makes breakfast every day.
過去形 (Past)madeI made a mistake.
過去分詞形 (Past Participle)madeThis car was made in Japan.
現在分詞形 (Present Participle)makingHe is making a phone call.

ステップ2:makeのコアイメージを掴む

make の全ての意味に共通する根本的なイメージ、それがコアイメージです。これを理解することが、応用力を身につける最大の近道です。

makeのコアイメージ:「力を加えて、新しいモノや状態を『作り出す』」

粘土をこねて形を作るように、make には「外部から意図的な力を加えて、それまで無かった物や状態を出現させる」というニュアンスがあります。単純作業の do とは違い、「結果」や「完成品」に焦点が当たっているのが特徴です。

この「何かを作り出す」という感覚を常に持っておきましょう。

ステップ3:makeの基本構文をマスターする

コアイメージを元に、実際の文がどのように作られるか(構文)を見ていきましょう。構文ごとに例文カードを大量に用意したので、何度もクリックして体に染み込ませてください。

構文①:make + O (Oを作る)

構文: make + O(名詞句)
意味:物理的なモノや、概念的な事柄を「作り出す」最も基本的な使い方です。

構文②:make + O + C (OをCの状態にする)

構文: make + O(目的語) + C(形容詞)
意味:O(人・モノ)に力を加え、C(特定の状態)に「作り変える」使い方です。

構文③:make + O + C (OをC(という役職・モノ)にする)

構文: make + O(目的語) + C(名詞)
意味:OをCという役割や存在に「作り変える」使い方です。

構文④:make + O + do (Oにdoさせる)

構文: make + O(目的語) + do(動詞の原形)
意味:Oに力を加え、強制的に「doという行動を作り出させる」使役動詞の使い方です。

最重要ポイント:do の部分には、to の付かない動詞の原形が入ります。make him to wait は間違いです!

ステップ4:makeを使った重要句動詞

make は他の単語(特に前置詞や副詞)と結びついて、全く新しい意味を持つ「句動詞」をたくさん作ります。これらは日常会話で頻出なので、セットで覚えてしまいましょう。

make up

文脈によって全く意味が変わる、要注意の句動詞です。

make it

これも状況によって意味が変わる便利な表現です。「it」が具体的な何かを指すわけではないのがポイントです。

make sense

主語が「意味をなす、理にかなっている」という意味で使われる超頻出表現です。

make sure

「〜であることを確かめる、確実にする」という意味で、文頭や文末でよく使われます。

まとめ:makeマスターへの道

お疲れ様でした!見てきたように、make は単に「作る」だけでなく、状態を「作り変えたり」、行動を「作り出したり」と、非常にクリエイティブな動詞です。

このページをブックマークして、何度も見返し、例文カードを繰り返し練習してみてください。そうすれば、ネイティブが使う自然な make の感覚が、きっとあなたのものになります!