get は不規則動詞です。特に過去分詞形は、アメリカ英語とイギリス英語で形が違うという重要な特徴があります。
活用形 | 形 | 例文(クリックで発音) |
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原形 (Base Form) | get | I need to get some milk. |
三単現形 (3rd Person Singular) | gets | He gets angry easily. |
過去形 (Past) | got | I got a letter from her. |
過去分詞形 (Past Participle) | gotten / got | I have gotten used to it. |
現在分詞形 (Present Participle) | getting | It's getting late. |
過去分詞形は、主にアメリカ英語では gotten、イギリス英語では got が使われます。どちらも正しいですが、学習上は過去形の`got`と区別がつきやすい`gotten`で覚えておくと、現在完了形を作る際に混乱が少ないでしょう。(例:I have gotten a ticket.)
get の全ての意味を貫くたった一つのイメージ、それは「状態・場所が『動く』こと」、つまり「A → B」という矢印のイメージです。
get は、「持っている(have)」や「存在する(be)」のような静的な状態ではなく、常に「変化・移動のプロセス」を表します。この「→」の矢印イメージが、getの多様な意味を魔法のように結びつけます。
「得る」「なる」「着く」... 全ては何かが「動いた」結果なのです。
矢印のコアイメージを元に、getの具体的な使い方を完全にマスターしましょう。
構文:get + O(名詞)
物が自分の領域に「動いてくる」イメージ。buy, receive, obtainなど多くの単語をカバーできる便利な使い方です。
構文:get + C(形容詞)
ある状態から別の状態へ「動く」イメージ。「be」が状態そのものを表すのに対し、「get」は変化のプロセスを表します。
構文:get + to + 場所
自分が目的地へ「動く」イメージ。arriveよりも口語的で、日常会話で頻繁に使われます。
home
(家に), here
(ここに), there
(そこに) などの副詞の前では to は使いません。
情報が自分の頭の中に「入ってくる」イメージ。understandよりもカジュアルな表現です。
使役動詞のページで学んだ通り、「説得」によって相手を「行動する状態へ動かす」イメージです。
構文:get + 過去分詞
be動詞の受動態(be + 過去分詞)と似ていますが、予期せぬ出来事や変化のプロセスを強調するニュアンスがあります。
getは句動詞の宝庫です。まずは、日常生活で絶対に欠かせないものをマスターしましょう。
「起きる」と「乗り物に乗る・降りる」の基本セットです。
中で立ち上がって歩ける大きな乗り物(バス、電車、飛行機、船)は on/off、かがんで乗り込む小さな乗り物(車、タクシー)は in/out of を使います。
人間関係や状態の変化を表す重要表現です。
お疲れ様でした!変幻自在に見えたgetも、コアイメージ「→」で全てがつながっていると分かれば、もう怖くありません。
これからは、getに出会うたびに「これは何がどこへ『動いて』いるんだろう?」と考えてみてください。この練習が、あなたを真のgetマスターへと導く最短の道です!