come

ステップ1:動詞comeの不規則活用

come も不規則動詞です。特に、過去分詞形が原形と同じcomeに戻る点に注意してください。

活用形例文(クリックで発音)
原形 (Base Form)comeCan you come to the party?
三単現形 (3rd Person Singular)comesWinter comes after autumn.
過去形 (Past)cameA package came for you.
過去分詞形 (Past Participle)comeThe time has come.
現在分詞形 (Present Participle)comingThe bus is coming.

重要暗記事項: come の活用は `come - came - come` となります。過去形は`came`ですが、haveの後などに続く過去分詞形は`come`に戻ります。

ステップ2:comeのコアイメージとgoとの決定的な違い

come をマスターする鍵は、go との対比でコアイメージを理解することに尽きます。

comeのコアイメージ:「話し手・聞き手のいる場所へ『近づいてくる』動き」

come の本質は、会話の中心となっている場所(話し手か聞き手のいる場所)に向かって「近づいてくる」動きです。一方、go はその中心から「離れていく」動きでした。この「近づく」か「離れる」かが、全てを決定します。

最重要: go と come の使い分け

状況:あなたが「自分の家」にいて、外出中の友人Aと電話で話しています。

ステップ3:本動詞comeの基本パターン

「近づいてくる」というコアイメージが、様々な状況でどのように使われるか見ていきましょう。

① [場所・人]へ来る、から来る

物理的な移動を表す最も基本的な使い方です。

例文:A lot of people came to the concert. (たくさんの人々がそのコンサートに来た。)

冠詞ルール: a lot of people - 不特定の「たくさんの人々」。the concert - 話題になっている特定のコンサートなので`the`が付きます。

例文:My friend is coming from Australia. (私の友人がオーストラリアから来ます。)

冠詞ルール: My friend - 「私の」という所有格で特定。Australia - 国名(固有名詞)なので冠詞は付きません。

② 結果や状態に「至る」

物事が動いて、ある結論や状態に「到達する」という比喩的な使い方です。

例文:My dream finally came true. (私の夢がついに実現した。)

冠詞ルール: My dream - 「私の」という所有格で特定されているため、冠詞は不要です。`true`は形容詞です。

例文:This jacket comes in three sizes. (このジャケットは3サイズで出ています(提供されています)。)

冠詞ルール: This jacket - 「この」という指示詞で特定。three sizes - `three`という具体的な数字が付いているため、冠詞は不要です。

ステップ4:最重要!comeを使った頻出句動詞・表現

comeも日常会話で欠かせない句動詞や表現をたくさん作ります。

come up with / come in / come on

例文:She came up with a great plan. (彼女は素晴らしい計画を思いついた。)

冠詞ルール: a great plan - 「一つの素晴らしい計画」という、数えられる不特定のものを指すため`a`が付きます。

例文:Please come in and have a seat. (どうぞ中に入って、席にお座りください。)

冠詞ルール: a seat - 「(どれでもいいので)一つの椅子」という意味で`a`が使われています。

例文:Come on, we have to hurry! (さあ、急がなきゃ!)

冠詞ルール: このフレーズは感嘆詞的な使われ方で、冠詞が付く名詞を含んでいません。

How come?

`Why?`と同じ意味で使われる、非常に口語的な「どうして?」という表現です。`Why?`と違い、後ろの文は通常の肯定文の語順になるのが特徴です。

例文:How come you know his name? (どうして彼の名前を知っているのですか?)

冠詞ルール: his name - 「彼の」という所有格で特定されています。

まとめ:comeマスターへの最終確認

お疲れ様でした!comeを正しく使うことは、英語の「視点」をマスターすることと同じです。

これからは、動きを表す単語を使うとき、「視点はどこにある? goか? comeか?」と一瞬考える癖をつけてみてください。この思考が、あなたをネイティブの感覚に近づけてくれます!