keep も不規則動詞です。過去形と過去分詞形が同じ kept になる、`feel`や`leave`と同じタイプの変化をします。
活用形 | 形 | 例文(クリックで発音) |
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原形 (Base Form) | keep | You can keep it. |
三単現形 (3rd Person Singular) | keeps | She keeps a diary. |
過去形 (Past) | kept | I kept silent. |
過去分詞形 (Past Participle) | kept | I have kept my promise. |
現在分詞形 (Present Participle) | keeping | Sorry for keeping you waiting. |
keep の多様な意味を貫くたった一つのイメージ、それが「維持・継続」です。
keep の本質は、一度手に入れたものや、一度なった状態を、手放したり変化させたりせず、そのまま持ち続ける・保ち続けることです。`get`(得る)や`become`(なる)が一回きりの「変化」を表すのに対し、`keep`はその後の「維持・継続」に焦点が当たっています。
`keep`を使いこなす上で絶対に欠かせない2つの構文を、冠詞ルールと共に見ていきましょう。
目的語(O)を、ある状態(C)のまま「維持する」という、非常に重要な使い方です。`make O C`が「OをCの状態に(変化)させる」のに対し、`keep O C`は「OがCの状態であり続けるようにする」という継続のニュアンスを持ちます。
例文:Please keep the room tidy.
(部屋をきれいな状態に保ってください。)
the room
- 話題になっている特定の部屋なので、定冠詞`the`が付きます。
例文:This jacket keeps me warm in winter.
(このジャケットは冬の間、私を暖かく保ってくれる。)
This jacket
- 指示詞で特定。winter
- 一般的な「冬」という季節を表すときは冠詞は付きません。
例文:I'm sorry to keep you waiting.
(お待たせしてすみません。)
ある行動を「やめずに、継続する」ことを表す、こちらも非常に重要な使い方です。`keep on -ing`と`on`を入れると、より「頑張って続ける」というニュアンスが強調されます。
例文:He kept looking at his watch.
(彼は腕時計を見続けた。)
his watch
- 「彼の」という所有格で特定されています。
例文:If you keep practicing, you will improve.
(練習し続ければ、上達しますよ。)
所有しているものを「手放さない」、約束や秘密を「破らない」という、維持のイメージです。
例文:You can keep the change.
(お釣りは取っておいてください。)
the change
- 支払い後に発生した特定の「そのお釣り」なので`the`が付きます。
例文:Can you keep a secret?
(秘密を守れますか?)
a secret
- 「(何か一つでも)秘密というもの」という不特定のものを指すため`a`が付きます。
ペットの命や、日記を書く習慣を「維持し続ける」というニュアンスから来ています。
例文:I've always wanted to keep a dog.
(ずっと犬を飼いたいと思っていました。)
a dog
- 「(種類は問わず)一匹の犬」という不特定のものを指すため`a`が付きます。
例文:She keeps a diary in English every day.
(彼女は毎日英語で日記をつけている。)
a diary
- 「一冊の日記」なので`a`。English
は言語名なので冠詞なし。
keep up with (〜に遅れずについていく): It's hard to keep up with the latest technology.
(最新のテクノロジーについていくのは大変だ。)
the latest technology
- 「最新の」という最上級で特定されているため`the`。
keep away (from) (〜から離れている、近づかない): Keep away from the dog. He might bite.
(その犬から離れていなさい。噛むかもしれないから。)
the dog
- 目の前にいる特定の犬なので`the`。
お疲れ様でした!`keep`が「維持」と「継続」を表現するための、非常にパワフルな動詞であることがお分かりいただけたでしょうか。
この2つの構文は、日常会話で無限に応用が利きます。あなたが「続けたい」ことや、「保ちたい」状態を、ぜひ`keep`を使って表現してみてください!