keep

ステップ1:動詞keepの不規則活用

keep も不規則動詞です。過去形と過去分詞形が同じ kept になる、`feel`や`leave`と同じタイプの変化をします。

活用形例文(クリックで発音)
原形 (Base Form)keepYou can keep it.
三単現形 (3rd Person Singular)keepsShe keeps a diary.
過去形 (Past)keptI kept silent.
過去分詞形 (Past Participle)keptI have kept my promise.
現在分詞形 (Present Participle)keepingSorry for keeping you waiting.

ステップ2:keepのコアイメージを掴む

keep の多様な意味を貫くたった一つのイメージ、それが「維持・継続」です。

keepのコアイメージ:「ある状態や所有を、変化させずに『維持し続ける』」

keep の本質は、一度手に入れたものや、一度なった状態を、手放したり変化させたりせず、そのまま持ち続ける・保ち続けることです。`get`(得る)や`become`(なる)が一回きりの「変化」を表すのに対し、`keep`はその後の「維持・継続」に焦点が当たっています。

ステップ3:本動詞keepの最重要構文

`keep`を使いこなす上で絶対に欠かせない2つの構文を、冠詞ルールと共に見ていきましょう。

① keep + O + C (形容詞) :OをCの状態に保つ

目的語(O)を、ある状態(C)のまま「維持する」という、非常に重要な使い方です。`make O C`が「OをCの状態に(変化)させる」のに対し、`keep O C`は「OがCの状態であり続けるようにする」という継続のニュアンスを持ちます。

例文:Please keep the room tidy. (部屋をきれいな状態に保ってください。)

冠詞ルール: the room - 話題になっている特定の部屋なので、定冠詞`the`が付きます。

例文:This jacket keeps me warm in winter. (このジャケットは冬の間、私を暖かく保ってくれる。)

冠詞ルール: This jacket - 指示詞で特定。winter - 一般的な「冬」という季節を表すときは冠詞は付きません。

例文:I'm sorry to keep you waiting. (お待たせしてすみません。)

冠詞ルール: `you`は代名詞なので冠詞は不要です。`keep you waiting`で「あなたを待っている状態に保つ」=「待たせる」という頻出表現です。

② keep + -ing:〜し続ける

ある行動を「やめずに、継続する」ことを表す、こちらも非常に重要な使い方です。`keep on -ing`と`on`を入れると、より「頑張って続ける」というニュアンスが強調されます。

例文:He kept looking at his watch. (彼は腕時計を見続けた。)

冠詞ルール: his watch - 「彼の」という所有格で特定されています。

例文:If you keep practicing, you will improve. (練習し続ければ、上達しますよ。)

冠詞ルール: `practicing`は動名詞なので冠詞は付きません。

ステップ4:その他のkeepの基本パターン

① [物]を持ち続ける、[秘密・約束など]を守る

所有しているものを「手放さない」、約束や秘密を「破らない」という、維持のイメージです。

例文:You can keep the change. (お釣りは取っておいてください。)

冠詞ルール: the change - 支払い後に発生した特定の「そのお釣り」なので`the`が付きます。

例文:Can you keep a secret? (秘密を守れますか?)

冠詞ルール: a secret - 「(何か一つでも)秘密というもの」という不特定のものを指すため`a`が付きます。

② [ペット]を飼う、[日記]をつける

ペットの命や、日記を書く習慣を「維持し続ける」というニュアンスから来ています。

例文:I've always wanted to keep a dog. (ずっと犬を飼いたいと思っていました。)

冠詞ルール: a dog - 「(種類は問わず)一匹の犬」という不特定のものを指すため`a`が付きます。

例文:She keeps a diary in English every day. (彼女は毎日英語で日記をつけている。)

冠詞ルール: a diary - 「一冊の日記」なので`a`。Englishは言語名なので冠詞なし。

ステップ5:最重要!keepを使った頻出句動詞

keep up with (〜に遅れずについていく): It's hard to keep up with the latest technology. (最新のテクノロジーについていくのは大変だ。)

冠詞ルール: the latest technology - 「最新の」という最上級で特定されているため`the`。

keep away (from) (〜から離れている、近づかない): Keep away from the dog. He might bite. (その犬から離れていなさい。噛むかもしれないから。)

冠詞ルール: the dog - 目の前にいる特定の犬なので`the`。

まとめ:keepマスターへの最終確認

お疲れ様でした!`keep`が「維持」と「継続」を表現するための、非常にパワフルな動詞であることがお分かりいただけたでしょうか。

この2つの構文は、日常会話で無限に応用が利きます。あなたが「続けたい」ことや、「保ちたい」状態を、ぜひ`keep`を使って表現してみてください!