become

ステップ1:動詞becomeの不規則活用

become は、`come`と同じく、過去分詞形が原形と同じ形に戻る不規則動詞です。

活用形例文(クリックで発音)
原形 (Base Form)becomeI want to become a doctor.
三単現形 (3rd Person Singular)becomesA caterpillar becomes a butterfly.
過去形 (Past)becameHe became famous overnight.
過去分詞形 (Past Participle)becomeShe has become a great leader.
現在分詞形 (Present Participle)becomingThe city is becoming more popular.

注意: `become`の活用は `become - became - become` となります。過去分詞形が原形と同じ`become`に戻ることをしっかり覚えましょう!

ステップ2:becomeのコアイメージとget/turnとの違い

become をマスターする鍵は、その「大きな変化」のイメージを理解し、他の動詞との役割分担を明確にすることです。

becomeのコアイメージ:「ある状態から、別の状態へと『変化・変身』すること」

become の本質は、主語が以前とは全く違う状態や存在に「完全に変化する」ことです。幼虫が蝶になるような、不可逆的で、しばしば大きな変化を表します。そのため、人の職業やアイデンティティの変化など、重要でフォーマルな文脈で好まれます。

最重要: become, get, turn の使い分け

「〜になる」を表す動詞は、変化の種類やフォーマルさで使い分けます。

ステップ3:本動詞becomeの基本パターン

`become`は`be`動詞のように、後ろに名詞や形容詞を続けて「〜になる」という意味を作ります。

① become + [名詞]:〜になる

職業、役割、関係性など、主語が新しい「アイデンティティ」になることを表す、最も代表的な使い方です。

例文:My son wants to become a firefighter. (私の息子は消防士になりたがっている。)

冠詞ルール: a firefighter - 「(たくさんいる職業の中から)一人の消防士」という不特定のものを指すため、不定冠詞`a`が付きます。

例文:After many years, the two companies became partners. (長年を経て、その2社はパートナーになった。)

冠詞ルール: the two companies - 特定の2社。partners - 複数形の名詞で、一般的な「パートナーという関係」になったことを示します。

例文:What was a small town has now become a major city. (かつて小さな町だったものが、今や大都市になった。)

冠詞ルール: a small town - 不特定の「一つの小さな町」。a major city - 不特定の「一つの大都市」。

② become + [形容詞]:〜な状態になる

主語がある状態へと「変化する」ことを表します。`get + 形容詞`よりも、変化がより決定的で、フォーマルな響きを持ちます。

例文:The issue became more complicated. (その問題はより複雑になった。)

冠詞ルール: The issue - 話題になっている特定の「その問題」なので、定冠詞`the`が付きます。

例文:It has become clear that he lied to us. (彼が我々に嘘をついたことが、明らかになった。)

冠詞ルール: `It`は形式主語で、`that`以下の文内容を指しています。このような構文では冠詞は不要です。

まとめ:becomeマスターへの最終確認

お疲れ様でした!`become`が、人生の転機や大きな変化を語るための、重要で少しフォーマルな動詞であることが、お分かりいただけたでしょうか。

あなたの夢や目標、人生の転機について語る時、ぜひ`become`を使ってみてください。あなたの英語が、より深みのあるものになりますよ!