have は不規則動詞です。特に三人称単数現在形(三単現)の has と、過去形・過去分詞形の had は確実に覚えましょう。
活用形 | 形 | 例文(クリックで発音) |
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原形 (Base Form) | have | I have a dog. |
三単現形 (3rd Person Singular) | has | She has a nice camera. |
過去形 (Past) | had | We had a good time yesterday. |
過去分詞形 (Past Participle) | had | I have had this watch for years. |
現在分詞形 (Present Participle) | having | I am having lunch right now. |
have の全ての意味に共通する根本的なイメージ、それが「自分の領域内に『持っている』」です。
have の本質は、自分を中心としたテリトリー(領域)の中に、何かを取り込んで保持している状態です。この「何か」は、物理的なモノだけでなく、様々な事柄に及びます。
この「自分の領域に持つ」という万能なイメージが、haveを理解する鍵です。
コアイメージを元に、一般動詞としてのhaveの具体的な使い方を見ていきましょう。
最も基本的な使い方。物、人、性質など、あらゆるものを「所有」していることを表します。
eat や drink の代わりに使われる、非常に一般的な表現です。より広い意味での「食事をとる」というニュアンスになります。
パーティーや会議などのイベントを「開催する」、または楽しい時間などを「過ごす」という意味で使います。
病気や症状、体の特徴などを「自分の状態として持っている」ことを表します。
使役動詞のページで学んだ通り、サービスや仕事として「Oに〜してもらう」という依頼・義務を表します。
何かを「〜してもらう」というサービスや、「〜される」という被害を表す、非常に便利な構文です。
考えや感情、疑いなどを「心の中に持っている」ことを表します。
haveは一般動詞としてだけでなく、文法的な機能を持つ重要な助動詞としても働きます。
have to + 動詞の原形で、mustと似た「義務」を表します。特に、外的要因(ルールや状況)による「〜せざるを得ない」というニュアンスで使われることが多いです。
have + 過去分詞で「現在完了形」を作ります。このhaveは「持つ」という意味を失い、過去の出来事と現在を結びつける「しるし(助動詞)」として機能します。「過去の行動を今も『持っている』」というコアイメージが根底にあります。
お疲れ様でした!haveが、単なる「持つ」という意味を遥かに超えた、超万能動詞であることがお分かりいただけたと思います。
これからは、会話や文章でhaveに出会うたびに、「これはどのhaveだろう?」と考えてみてください。その積み重ねが、あなたをhaveマスターへと導きます!