have

ステップ1:動詞haveの活用を覚える

have は不規則動詞です。特に三人称単数現在形(三単現)の has と、過去形・過去分詞形の had は確実に覚えましょう。

活用形例文(クリックで発音)
原形 (Base Form)haveI have a dog.
三単現形 (3rd Person Singular)hasShe has a nice camera.
過去形 (Past)hadWe had a good time yesterday.
過去分詞形 (Past Participle)hadI have had this watch for years.
現在分詞形 (Present Participle)havingI am having lunch right now.

ステップ2:haveのコアイメージを掴む

have の全ての意味に共通する根本的なイメージ、それが「自分の領域内に『持っている』」です。

haveのコアイメージ:「自分の領域内に『持っている』」

have の本質は、自分を中心としたテリトリー(領域)の中に、何かを取り込んで保持している状態です。この「何か」は、物理的なモノだけでなく、様々な事柄に及びます。

この「自分の領域に持つ」という万能なイメージが、haveを理解する鍵です。

ステップ3:動詞haveの7つの意味と使い方

コアイメージを元に、一般動詞としてのhaveの具体的な使い方を見ていきましょう。

① 所有(〜を持っている)

最も基本的な使い方。物、人、性質など、あらゆるものを「所有」していることを表します。

② 飲食(〜を食べる、飲む)

eat や drink の代わりに使われる、非常に一般的な表現です。より広い意味での「食事をとる」というニュアンスになります。

③ 経験(〜を催す、過ごす)

パーティーや会議などのイベントを「開催する」、または楽しい時間などを「過ごす」という意味で使います。

④ 状態(病気・特徴などを抱えている)

病気や症状、体の特徴などを「自分の状態として持っている」ことを表します。

⑤ 使役(have O do:Oに〜してもらう)

使役動詞のページで学んだ通り、サービスや仕事として「Oに〜してもらう」という依頼・義務を表します。

⑥ 使役(have O 過去分詞:Oを〜される・してもらう)

何かを「〜してもらう」というサービスや、「〜される」という被害を表す、非常に便利な構文です。

⑦ 思考・感情(考え・感情などを心に抱く)

考えや感情、疑いなどを「心の中に持っている」ことを表します。

ステップ4:文法の中核としてのhave

haveは一般動詞としてだけでなく、文法的な機能を持つ重要な助動詞としても働きます。

① 義務「〜しなければならない」 (have to)

have to + 動詞の原形で、mustと似た「義務」を表します。特に、外的要因(ルールや状況)による「〜せざるを得ない」というニュアンスで使われることが多いです。

② 現在完了形(have + 過去分詞)

have + 過去分詞で「現在完了形」を作ります。このhaveは「持つ」という意味を失い、過去の出来事と現在を結びつける「しるし(助動詞)」として機能します。「過去の行動を今も『持っている』」というコアイメージが根底にあります。

まとめ:haveマスターへの最終確認

お疲れ様でした!haveが、単なる「持つ」という意味を遥かに超えた、超万能動詞であることがお分かりいただけたと思います。

これからは、会話や文章でhaveに出会うたびに、「これはどのhaveだろう?」と考えてみてください。その積み重ねが、あなたをhaveマスターへと導きます!