give

ステップ1:動詞giveの不規則活用

give も不規則動詞です。過去形gave、過去分詞形givenの形をしっかり覚えましょう。

活用形例文(クリックで発音)
原形 (Base Form)giveCan you give me a hand?
三単現形 (3rd Person Singular)givesHe gives her a ride every day.
過去形 (Past)gaveI gave him my email address.
過去分詞形 (Past Participle)givenHave you given the dog its food?
現在分詞形 (Present Participle)givingShe is giving a presentation.

ステップ2:giveのコアイメージと最重要の文型

give をマスターする鍵は、その「手渡す」イメージと、目的語を2つ取る文の形を理解することです。

giveのコアイメージ:「自分の所有物を、相手に『手渡す』」

give の本質は、自分が持っている物や権利、情報などを、別の誰かの所有へと「一方通行で譲り渡す」ことです。手から手へ、物が渡っていくイメージが中心となります。見返りを求めない、純粋な「贈与・提供」のニュアンスです。

最重要ルール: 目的語を2つ取るgiveの2つの文型

`give`は「誰に」「何を」という2つの情報(目的語)を伴うことが多く、その語順には2つのパターンがあります。

どちらの形も作れるように練習することが、英作文のレベルを上げる鍵です。

ステップ3:本動詞giveの様々な使い方

「手渡す」というコアイメージが、物理的なモノだけでなく、抽象的な事柄にも応用されるのを見ていきましょう。

① [人]に[物]をあげる・渡す

プレゼントや書類などを手渡す、最も基本的な使い方です。

例文:My sister gave me a nice sweater for my birthday. (姉は私の誕生日に素敵なセーターをくれた。)

冠詞ルール: a nice sweater - 「一着の素敵なセーター」という不特定のものを指すため`a`が付きます。my birthday - 所有格で特定されています。

例文:Please give the document to your boss. (その書類をあなたの上司に渡してください。)

冠詞ルール: the document - 話題になっている特定の書類なので`the`。your boss - 所有格で特定。

② [情報・影響など]を与える

アドバイス、例、電話、スピーチなど、形のないものを「与える」場合にも幅広く使われます。

例文:Can you give me an example? (例を一ついただけますか?)

冠詞ルール: an example - `example`は母音で始まるため、不定冠詞は`a`ではなく`an`になります。「一つの例」という意味です。

例文:I'll give you a call tonight. (今夜、君に電話するよ。)

冠詞ルール: a call - 「一回の電話」という行為を数えられるものとして捉え、`a`が付いています。

ステップ4:最重要!giveを使った頻出句動詞

`give`は句動詞の宝庫です。特に`give up`は絶対に覚えましょう。

give up (〜をあきらめる、やめる): Never give up on your dream. (絶対にあなたの夢をあきらめるな。)

冠詞ルール: your dream - 所有格で特定されています。

give in (屈する、降参する): He didn't give in to the pressure. (彼はそのプレッシャーに屈しなかった。)

冠詞ルール: the pressure - 文脈上、特定のプレッシャーを指すため`the`。

give back (〜を返す): You have to give back the library book by tomorrow. (明日までにその図書館の本を返さなければならない。)

冠詞ルール: the library book - 借りている特定の「図書館の本」なので`the`。

give away (〜を無料で与える、秘密を暴露する): She gave away all her old clothes to charity. (彼女は全ての古着を慈善団体に寄付した。)

冠詞ルール: all her old clothes - 所有格で特定。charity - 一般的な「慈善活動」という概念なので冠詞は付きません。

まとめ:giveマスターへの最終確認

お疲れ様でした!`give`の持つ「手渡す」というシンプルなイメージが、英語の重要な文型や句動詞の基礎となっていることが、お分かりいただけたでしょうか。

`give`はコミュニケーションの基本です。このページのパターンを練習し、誰かに何かを「与える」場面で、自信を持って使えるようになりましょう!