finish

ステップ1:動詞finishの活用

finish は、edを付けるだけで過去形・過去分詞形になる規則動詞です。活用は非常にシンプルです。

活用形例文(クリックで発音)
原形 (Base Form)finishI have to finish this.
三単現形 (3rd Person Singular)finishesHe always finishes his work early.
過去形 (Past)finishedI finished my lunch.
過去分詞形 (Past Participle)finishedHave you finished yet?
現在分詞形 (Present Participle)finishingShe is finishing her report.

ステップ2:finishのコアイメージとendとの違い

finish をマスターする鍵は、その「タスク完了」のイメージを理解し、`end`との役割分担を意識することです。

finishのコアイメージ:「課せられたタスクや作業の『全工程をやり終える』こと」

finish の本質は、宿題、食事、仕事、読書など、始める前に「やるべきこと」として存在していたタスクの、最後の工程までを完了させることです。そこには、話し手の意思や努力による「達成感」が伴います。

ニュアンスの違い: end と finish

「宿題」や「食事」は`finish`するもの、「物語」や「会議」は`end`するもの、と覚えるのが基本です。

ステップ3:本動詞finishの基本パターン

`finish`には、後ろに続く動詞の形に絶対的なルールがあります。

① finish + -ing :〜し終える(最重要ルール)

`finish`の後に「〜すること」という動詞を続けたい場合、その動詞は必ず`-ing`形(動名詞)になります。`to do`(不定詞)の形は絶対に使えません。

絶対ルール: `finish`の後ろは必ず`-ing`形!
→ 正:`I finished reading the book.` (その本を読み終えた)
→ 誤:`I finished to read the book.`

例文:Have you finished cleaning your room? (部屋の掃除は終わりましたか?)

冠詞ルール: your room - 「あなたの」という所有格で特定されています。

例文:He finally finished writing a long report. (彼はついに長いレポートを書き終えた。)

冠詞ルール: a long report - 「一本の長いレポート」という不特定のものを指すため、不定冠詞`a`が付きます。

② [仕事・タスク]を終える

宿題やレポート、食事など、具体的な「やるべきこと(名詞)」を目的語に取ります。

例文:I have to finish this task by 5 p.m. (私は午後5時までにこのタスクを終えなければならない。)

冠詞ルール: this task - 「この」という指示詞で特定されています。

例文:Please finish your meal first. (まずあなたの食事を終えてください。)

冠詞ルール: your meal - 所有格で特定されています。

ステップ4:finishを使った頻出句動詞

finish up (〜をすっかり終える、仕上げる): Let's finish up the remaining work. (残っている仕事をすっかり片付けましょう。)

冠詞ルール: the remaining work - `remaining`(残っている)と特定されている仕事なので`the`が付きます。

finish with (〜を使い終える): Are you finished with the dictionary? (その辞書はもう使い終わりましたか?)

冠詞ルール: the dictionary - 話題になっている特定の辞書なので`the`が付きます。

まとめ:finishマスターへの最終確認

お疲れ様でした!`finish`が「タスクの完了」に焦点を当てた、達成感のある動詞であることがお分かりいただけたでしょうか。

`finish`は、日々のタスクや勉強の達成感を表現するのに最適な動詞です。何かをやり遂げたときには、ぜひ`I finished it!`と声に出してみてください!