end は、edを付けるだけで過去形・過去分詞形になる規則動詞です。活用は非常にシンプルです。
活用形 | 形 | 例文(クリックで発音) |
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原形 (Base Form) | end | The story doesn't end here. |
三単現形 (3rd Person Singular) | ends | The movie ends with a surprise. |
過去形 (Past) | ended | The meeting ended at five. |
過去分詞形 (Past Participle) | ended | Our long journey has finally ended. |
現在分詞形 (Present Participle) | ending | It's not a happy ending. |
end をマスターする鍵は、その「最終地点」のイメージを理解し、`finish`との役割分担を意識することです。
end の本質は、続いていた物事(時間、物語、道など)が、ある地点で「プツリと途切れ、そこが終点となる」イメージです。マラソンのフィニッシュラインのように、「ここまで」という明確な境界線が感じられます。
The school year ends in March.
(学校年度は3月に終わる)I have to finish my homework.
(宿題をやり終えなければならない)「宿題」は`finish`できますが、`end`はできません。「映画」は`end`しますが、`finish`することは稀です。この感覚の違いが重要です。
`end`は「〜が終わる」と「〜を終わらせる」の2つの使い方をします。
主語そのものが「終わる」という、最も基本的な使い方です。
例文:The concert ended with a beautiful song.
(そのコンサートは美しい歌で終わった。)
The concert
- 話題の特定のコンサート。a beautiful song
- 「一曲の美しい歌」という不特定のものを指すため`a`。
例文:Their marriage ended in divorce.
(彼らの結婚生活は離婚という結果に終わった。)
Their marriage
- 所有格で特定。divorce
- 「離婚」という概念・出来事なので、ここでは冠詞は付きません。
主語が、目的語となる物事を「意図的に終わらせる」という使い方です。
例文:We decided to end the discussion.
(私たちはその議論を終えることに決めた。)
the discussion
- 話していた特定の議論なので`the`。
`end up`は、「意図せず、最終的にある場所や状況に行き着く」という意味で使われる、非常に便利な句動詞です。ネイティブの会話で超頻出します。
例文:We took a wrong turn and ended up in a different town.
(私たちは道を間違え、結局違う町に行き着いてしまった。)
a wrong turn
- 「一つの間違った曲がり角」。a different town
- 「ある一つの違う町」。
例文:I was just going to browse, but I ended up buying a new coat.
(ただ見て回るだけのつもりだったのに、結局新しいコートを買ってしまった。)
a new coat
- 「一着の新しいコート」。
例文:After all that work, he ended up with nothing.
(あれだけ働いたのに、彼は結局何も得られなかった。)
all that work
- 指示詞で特定。`nothing`は代名詞。
お疲れ様でした!`end`が物事の「終点」に焦点を当てた動詞であり、特に`end up`が会話で強力な武器になることがお分かりいただけたでしょうか。
`end`と`finish`の違いを意識し、特に`end up`を使いこなせるようになると、あなたの話す物語がより生き生きとしたものになります!