「いくつか」「いくらか」を表す "some" と "any"
はっきりした数や量が分からないときに使える、とても便利な言葉です。
曖昧な「数量」を表す便利なパーツ
「1つ (`a`)」でも「たくさん (`many`)」でもない、「いくつか」「いくらか」と言いたい場面は多いですよね。そんなときに活躍するのが `some` と `any` です。
この二つは、数えられる名詞の複数形 (`some books`) にも、数えられない名詞 (`some water`) にも使える万能選手です。
基本ルール:`some` は肯定文、`any` は疑問文・否定文
この使い分けが、`some` と `any` をマスターするための最も重要な大原則です。
① 肯定文では `some` を使う
「何人かいる」「いくらかある」という、存在を肯定的に述べるときに使います。
② 否定文・疑問文では `any` を使う
否定文では「一人もいない」「全くない」、疑問文では「誰かいる?」「少しでもある?」という意味合いになります。
例外的な使い方
基本ルールをマスターしたら、少しだけ例外も見てみましょう。ネイティブの会話ではよく使われます。
例外① 疑問文で `some` を使うとき
相手に何かを勧めたり、答えが「はい」であることを期待したりする疑問文では、`any` の代わりに `some` を使います。
例外② 肯定文で `any` を使うとき
肯定文で `any` を使うと、「どんな~でも」「どの~でも」という「選択の自由」を強調する強い意味になります。
まとめ
たくさんのルールがありましたが、まずは「肯定文なら`some`、疑問文・否定文なら`any`」という大原則を体に染み込ませることが最優先です。例外は、この基本がしっかり身についてから、少しずつ意識していけば大丈夫です。