指をさして示す言葉 "this", "that", "these", "those"

「この」「あの」という距離感を表して、名詞句をより具体的にしましょう。

新しい名詞の飾り付け:指示詞

`the` が会話の文脈で「特定」したのに対し、これから学ぶ `this`, `that`, `these`, `those` は、話し手からの「距離感」で名詞を特定します。これらを「指示詞」と呼びます。

💡 ルール:指示詞も冠詞や所有格と同じ仲間(限定詞)です。そのため、`a`, `the`, `my` などと一緒には使えませんa this penthe that building は間違いです。

基本の使い分け:距離と数

この4つの使い分けは、2つの軸(「話し手からの距離」と「名詞の数」)で整理すると非常に分かりやすいです。

単数 (ひとつ) 複数 (ふたつ以上)
近い (これ) this these
遠い (あれ) that those

① 物理的な距離

話し手から見て、実際に「近い」か「遠い」かで使い分ける、最も基本的な用法です。

② 時間的な距離

「今」という時点を基準に、近い未来や過去は `this`、遠い過去は `that` を使って表現することができます。

③ 会話や文の中での指示

物理的なモノだけでなく、会話の内容やアイデアを指すときにも使われます。

まとめ

指示詞は、物理的な指差しだけでなく、時間や会話の中での「ここ」「あそこ」という感覚を表す便利な道具です。特に `that` は相づちで頻繁に使われるので、意識して聞いてみると面白いですよ。