動詞を名詞に変身させる魔法「動名詞」

「〜すること」という「行動」を、文の主役(主語)や目的語にしてみましょう。

「行動」を名詞句にする

これまで私たちは `a book` や `my friends` のように、「モノ」や「人」を表す名詞句を作ってきました。ここからは、`reading books` (本を読むこと) や `playing sports` (スポーツをすること) のように、「行動」そのものを名詞のカタマリにするという、非常にパワフルなテクニックを学びます。

動詞のうしろに `-ing` をつけた形、これを「動名詞」と呼びます。この動名詞のカタマリが、文の中で主語や目的語として機能するのです。

主語 (S) になる動名詞

「〜することは…です」と言いたいときに、動名詞を主語として文の先頭に置くことができます。動名詞のカタマリが主語になる場合、その「行動」全体を「ひとつのこと」と見なすため、動詞は単数扱い (`is`, `has`, `takes` など) になるのが重要なポイントです。

目的語 (O) になる動名詞

「〜することを…する」と言いたいとき、動詞の目的語として動名詞を置くことができます。特に、以下の動詞は、目的語として動名詞しか取れないことで有名です。これは理屈ではなく、そういうものだと覚える必要があります。

前置詞の目的語になる動名詞

もう一つ重要なルールがあります。`about`, `for`, `of`, `without` といった「前置詞」の後ろに動詞を置きたいときは、必ず動名詞 (`-ing`) の形にしなければなりません

まとめ

動名詞をマスターすると、「行動」を文の部品として自由に扱えるようになり、表現できることが一気に増えます。`Reading is fun.` のような単純な文から、`I enjoy reading books about history.` のような複雑な文まで、動名詞が活躍する場面は無限大です。まずは、動名詞が主語や目的語になる感覚に慣れていきましょう。