「すべての」を表す "every" と "each"

似ているようで違う、二つの言葉のニュアンスと、絶対に守るべきルールを学びます。

最重要ルール:`every`/`each` + 単数名詞

「すべての生徒」だから `every students` としたくなる気持ちはよく分かります。しかし、英語では `every` と `each` のうしろには、必ず単数形の名詞が来ます。そして、文の主語になったときも単数として扱われます。これは絶対のルールなので、最初に頭に叩き込みましょう。

`every` のニュアンス → グループ全体として「すべての、あらゆる」

`every` は、3つ以上のメンバーからなるグループ全体を「例外なくみんな」と、ひとまとめにして捉えるイメージです。個々のメンバーよりも、集団全体に焦点が当たっています。

`each` のニュアンス → 個々を意識して「それぞれの」

`each` は、グループの中のメンバー一人ひとり、一つひとつに焦点を当てて「それぞれが」と述べるイメージです。全体よりも個々の要素を強調します。そのため、2つのものに対しても使うことができます。

まとめ:`every` と `each` の違い

`every` `each`
対象 3つ以上 2つ以上
視点 グループ全体・ひとまとめ 個々のメンバー・一人ひとり
ニュアンス すべての、あらゆる それぞれの

最初は難しく感じるかもしれませんが、まずは「`every` も `each` も、うしろは単数名詞!」というルールを守ることを徹底しましょう。ニュアンスの違いは、たくさんの文に触れる中で自然と身についていきます。