「少しの」を表す "a few" と "a little"

"a" があるかないかで意味が大きく変わる、英語の奥深さに触れてみましょう。

「少し」に込められた2つの気持ち

「たくさん」の次は「少し」です。`few` と `little` という単語を使いますが、ここでも「数えられるか・数えられないか」の区別が重要になります。そして、さらに重要なのが `a` の存在です。`a` があるかないかで、話し手の気持ちがポジティブかネガティブか、全く逆になります。

`a` がある → ポジティブな「少しはある」

`a few` と `a little` は、「量は多くないけれど、少しはある」という肯定的なニュアンスを表します。「ある」という事実に焦点を当てています。

`a few` + 数えられる名詞の複数形

`a little` + 数えられない名詞

`a` がない → ネガティブな「ほとんどない」

`few` と `little` は、「ほとんどない」「なくて困る」という否定的なニュアンスを表します。「ない」という事実に焦点を当てており、少し硬い、書き言葉的な響きがあります。

`few` + 数えられる名詞の複数形

`little` + 数えられない名詞

一目で分かるニュアンスの違い

この4つの表現の違いは、文全体の意味を左右するほど重要です。

まとめ

「少し」を表す表現は、単に数量だけでなく話し手の気持ちまで伝えます。まずはポジティブな「少しはある」の意味で `a few` と `a little` を使いこなせるようになりましょう。`a` がない `few` と `little` の否定的なニュアンスは、読解などで見かけたときに意識できれば十分です。