最強の飾り付け!関係代名詞① (主格 who/which/that)

「文」をまるごと形容詞に変えて、名詞を詳しく説明するテクニックを学びます。

「形容詞節(関係詞節)」とは?

これまでは `句`(主語・動詞を含まないカタマリ)が名詞を修飾するのを見てきました。ここからは、`節`(主語・動詞を含む文のカタマリ)が形容詞の働きをする、最強の飾り付けを学びます。これが「形容詞節」または「関係詞節」です。

簡単に言うと、2つの文を合体させて、前の文の名詞(これを「先行詞」と呼びます)を、後ろの文全体で詳しく説明するためのテクニックです。その合体の際に、接着剤の役割を果たすのが「関係代名詞」です。

文A: I know a man. (私は一人の男性を知っています。)

文B: He lives next door. (彼は隣に住んでいます。)

↓ `a man` と `He` は同じ人物ですね。文Bの `He` を関係代名詞 `who` に変えて、文Aの `a man` の直後に接着!

合体後: I know a man who lives next door. (私は隣に住んでいる男性を知っています。)

主格の関係代名詞:`who`, `which`, `that`

関係代名詞が、後ろの節の中で「主語(S)」の働きをする場合、これを「主格」と呼びます。上記の例でも `He` (主語) が `who` に変わりましたね。主格の関係代名詞は、先行詞が「人」か「人以外」かによって使い分けます。

`who` の使い方 (先行詞が「人」)

`which` の使い方 (先行詞が「人以外」)

💡 `that` は `who` と `which` の代わりとして、上記すべての文で使うことができます。会話では `that` が使われることも非常に多いです。

まとめ

関係代名詞の「主格」は、... a man who lives... のように、`who/which/that` の直後にすぐ動詞が来るのが目印です。まずは、先行詞が「人」か「人以外」かを見極め、適切な関係代名詞を選ぶ練習から始めましょう。