「〜される」と状態を表す過去分詞句
現在分詞の兄弟分、「過去分詞」を使って受け身の飾り付けをマスターしましょう。
「過去分詞」とは? 形容詞の働きをする `-ed` 形
前回学んだ現在分詞 `-ing` が「〜している」(能動)を表したのに対し、動詞の過去分詞形(`written`, `made`, `broken` など)は、「〜される、〜された」という「受け身(受動)」や「完了」の意味を持つ形容詞として働きます。
これも現在分詞と同じルールで、1語なら名詞の前から、2語以上のカタマリ(句)になると名詞の後ろから修飾します。
- 1語で前から修飾: a broken window (壊された窓)
- 2語以上の句で後ろから修飾: a window broken by the typhoon (台風によって壊された窓)
基本の形:名詞 + [過去分詞 + ...]
この過去分詞から始まるカタマリ(過去分詞句)が、直前の名詞を修飾し、「〜された名詞」という、受け身の状態や、完了した状態を詳しく説明します。
修飾される名詞との「受動」の関係
過去分詞で修飾される名詞は、その動作を「される側」(受動)の関係にあります。`The letter was written in English.` だから `The letter written in English` となる、と考えると分かりやすいです。
💡 これも現在分詞句と同様に、関係代名詞を使って `a letter which was written in English` と書くこともできます。過去分詞句は、この `which was` が省略された形だと考えると、より理解が深まります。
現在分詞句 vs 過去分詞句
「〜している」(能動)のか、「〜される」(受動)のか。修飾したい名詞が、その動作を「する側」なのか「される側」なのかを考えることが、両者を正しく使い分ける鍵となります。
まとめ
過去分詞句は、名詞が「どうされたか」という受け身の情報を簡潔に付け加えるための、洗練された飾り付けです。現在分詞(〜している)との違いを常に意識し、「する側?される側?」と自問自答する癖をつけることで、正確な英語表現が身につきます。