「〜している」と動きを加える現在分詞句
名詞に「動き」の飾り付けをして、生き生きとした情景を描写しましょう。
「現在分詞」とは? 形容詞の働きをする `-ing`
動詞の `-ing` 形には、第一章で学んだ「〜すること」という意味の「動名詞」の他に、もう一つの重要な顔があります。それが、「〜している」という意味の形容詞の働きをする「現在分詞」です。
この現在分詞も、1語なら名詞の前から、2語以上のカタマリ(句)になると名詞の後ろから修飾します。
- 1語で前から修飾: a sleeping baby (眠っている赤ん坊)
- 2語以上の句で後ろから修飾: the baby sleeping in the bed (ベッドで眠っている赤ん坊)
基本の形:名詞 + [-ing 動詞 + ...]
この `-ing` から始まるカタマリ(現在分詞句)が、直前の名詞を修飾し、「(今まさに)〜している名詞」という躍動感のある説明を加えます。
修飾される名詞との「能動」の関係
現在分詞で修飾される名詞は、その `-ing` の動作を「する側」(能動)の関係にあります。`the girl is playing the piano.` だから `the girl playing the piano` となる、と考えると分かりやすいです。
💡 これは、実は関係代名詞を使って `the girl who is playing the piano` と書くこともできます。現在分詞句は、この `who is` が省略された形だと考えると、より理解が深まります(関係代名詞は後のページで詳しく学びます)。
まとめ
現在分詞句は、名詞に「〜している」というライブ感あふれる説明を加えるための強力なツールです。静的な情報を加える前置詞句と、この動的な情報を加える現在分詞句を使い分けることで、あなたの表現力は格段に向上します。次のページでは、これと対になる「〜される」という受け身の説明を加える「過去分詞句」を学びます。