最も身近な形容詞句「前置詞句」
`in` や `on` といったお馴染みの単語を使って、名詞に情報を付け加えてみましょう。
後ろから飾り付ける「後置修飾」の第一歩
1語の形容詞は `a cute cat` のように名詞の前に置かれました。しかし、飾り付けの言葉が2語以上になると、原則として名詞の後ろに置かれます。これを「後置修飾」と呼びます。
その最も代表的な例が、`in`, `on`, `with`, `for` といった「前置詞」から始まるカタマリ、「前置詞句」です。`前置詞 + 名詞句` というシンプルな形で、直前の名詞が「どこにあるか」「どんなものか」を詳しく説明します。
①「場所」を表す前置詞句
モノや人が「どこにあるか・どこにいるか」という位置情報を付け加える、最も分かりやすい使い方です。
②「所有・所属・部分」を表す前置詞句
`with` は「〜を持っている、〜付きの」、`of` は「〜の」という意味で、名詞の特徴や所属、部分を表します。
③「内容・目的」などを表す前置詞句
`a book about history` (歴史についての本) のように、名詞の内容や目的を具体的に説明することもできます。
どこまでがカタマリ?
前置詞句がどこまで続いているのか、そしてどの名詞を修飾しているのかを正確に把握することは、複雑な文を読む上で非常に重要です。
The key to the door of the old house was lost.
この文では、`to the door` が `The key` を修飾し、さらに `of the old house` が `the door` を修飾する、という入れ子構造になっています。「古い家のドアへの鍵」ということですね。
まとめ
前置詞句は、手軽に名詞へ情報を追加できる、非常に便利な飾り付けパーツです。文章を読むときには、常に「この前置詞句は、どの名詞を説明しているのかな?」と意識する癖をつけましょう。それだけで、英文の構造がずっと見やすくなります。