すべての基本:1語の形容詞の使い方

複雑な「句」を学ぶ前に、その土台となる「限定用法」と「叙述用法」を固めましょう。

① 限定用法:名詞を前から修飾する

形容詞が名詞のに置かれて、その名詞の種類や性質を詳しく説明する、最も基本的な使い方です。「どんな〜か」を付け加えることで、名詞が指す範囲をより具体的に「限定」します。

② 叙述用法:主語の状態を後ろから説明する

`be`動詞 (`am`, `is`, `are`, `was`, `were`) や、`look`, `feel`, `seem`, `sound`, `taste` といった動詞の後ろに置かれて、主語が「どのような状態か」を説明します。これは文の骨格の一部 (SVCのC) になります。

用法が限定される形容詞たち

ほとんどの形容詞は、これまで見てきたように「限定用法」「叙述用法」の両方で使えます。しかし、中には片方でしか使えなかったり、用法によって意味が変わったりする、少しトリッキーな形容詞も存在します。いくつか例を見てみましょう。

まとめ

形容詞の2つの働き、「名詞の前で飾り付ける(限定用法)」と「動詞の後ろで状態を説明する(叙述用法)」をしっかり区別することが、今後の学習の鍵となります。特に、名詞を直接飾り付ける「限定用法」が、どのように長く複雑な「形容詞句」へと発展していくのかに注目してください。次から、いよいよその世界に足を踏み入れます。