先行詞を含む関係代名詞 "what" (〜なこと/もの)

関係詞の仲間ですが、形容詞ではなく「名詞」のカタマリを作る、少し特別な存在です。

`what` = `the thing(s) which`

関係詞 `what` の最大の特徴は、それ自体に先行詞(修飾される名詞)を含んでいることです。`what` は、`the thing(s) which`(〜なこと/もの)と全く同じ意味を持ちます。

そのため、`what` の前には先行詞がなく、`what` が導く節全体が「〜なこと/もの」という意味の大きな名詞のカタマリ(名詞節)になります。これは第一章で学んだ「名詞句」の仲間なのです。

What he said was true.

↓ 分解すると...

The thing which he said was true. (彼が言ったことは本当でした。)

名詞節を作る `what` の働き

`what`節は大きな名詞のカタマリなので、文の中で主語(S)、目的語(O)、補語(C)のいずれかの役割を果たします。

① 主語(S)になる `what`節

② 目的語(O)になる `what`節

③ 補語(C)になる `what`節

`that` と `what` の違い

学習者が最も混乱するのがこの違いです。見分け方はただ一つ、「前に修飾される名詞があるかないか」です。

まとめ

関係代名詞 `what` を見たら、すぐに「〜なこと/もの」と訳し、大きな名詞のカタマリとして捉えましょう。`the thing which` に置き換えられるかを確認するのが、`that` との混乱を防ぐ最善の方法です。