条件の副詞節:「もし〜なら」と仮定する
物事が起こるための「条件」を設定し、論理的な思考を表現します。
"If..." の問いに答える部品
これまでは主に「事実」に基づく副詞句を学んできました。ここからは、「もし〜という状況だったら、…という結果になるだろう」という、仮定の話、つまり「条件」を設定する方法を学びます。これは、論理的な文章や日常会話での交渉・提案に不可欠な部品です。
① 条件節の王様 `if`
「もし〜なら」という条件を表す、最も基本的で最もよく使われる接続詞です。`if` が導く節(条件節)と、その結果どうなるかを示す節(主節)から構成されます。`if`節が文頭に来る場合は、カンマ (`,`) で区切るのがルールです。
②「〜でない限り」を表す `unless`
`unless` は `if ... not` とほぼ同じ意味で、「もし〜という状況でなければ」という、唯一の例外的な条件を示します。
③ その他の条件を表す表現
B2レベルとして、`if` 以外の条件表現も知っておくと、より細かいニュアンスを伝えられます。
- as long as / so long as: 「〜する限りは」「〜さえすれば」。`if` よりも強く、それが唯一の条件であるという響きがあります。
- in case: 「〜する場合に備えて」。実際に起こるか分からないけれど、万が一に備えておく、というニュアンスです。
まとめ
「もし〜なら」という仮定の話をするには `if` が基本中の基本です。否定的な条件を強調したいなら `unless`、唯一の条件であることを示したいなら `as long as`、万が一の備えなら `in case` と、状況に応じて使い分けることで、思考をより正確に表現できます。